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潘基文国連事務総長「国連は重大国際問題をどう
扱うべきか」 |
本誌記者 李雅芳 · 2016-07-11 |
タグ: 国連;潘基文;政治 | 印刷 |
『北京週報』の取材を受ける潘基文(パン・ギムン)国連事務総長(撮影:王祥)
2016年7月6日から10日にかけて、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は中国を訪問し、中国側指導者と面会して、国連と中国との協力及び双方が共に注目する国際・地域問題について討論した。潘事務総長の訪中は就任以来10回目となる。
潘事務総長は訪中期間中、本誌の独占インタビューに応じ、現在の重大な国際問題に対する見方と国連事務総長を務める上で感じるところを語った。
気候変動は全人類が共に直面するべき最重要問題
潘事務総長は2007年に国連事務総長に就任して以来、気候変動を世界の議事日程の第1位として挙げてきた。しかし、当時は国際的に気候変動に関する交渉でなんら進展が見られないだけでなく、その歩みも非常に困難だった。原因は、この問題が全世界から十分に重視されておらず、さらには気候変動が人類に何をもたらすかについて気づいていた国家指導者がほとんどいなかったことにあった。
「世界で気候変動の影響を受けているほとんどすべての場所を訪ねた。気候変動がいったい人類にどのような影響を与えるのかを、この目で見て、身をもって感じたかったのだ」。取材の際、潘事務総長はこう述べ、さらに次のように回想した。「南極にも北極にも行ったし、『地球の肺』と呼ばれるアマゾン川流域にも行った。そこでは、もともと広々としていた原始林が少しずつ人類によって伐採され、やがては伐採され尽くそうとしていた」。
潘事務総長は人類の自然資源に対する過度の消費が世界の気候悪化を加速していることに気づき、様々なアプローチで、気候変動のスピードが人々の想象を超えていると世界に向かって指摘し続けてきた。
潘事務総長を喜ばせ、安堵させたのは、現在では世界各国の指導者が問題の重大さに気づき始め、しかも力を出し合って世界が共に気候変動に対応する「パリ協定」の最終合意達成に漕ぎつけたことだ。
これについて潘事務総長は感慨深げに語った。「この件について、中国の努力を非常に賞賛する。習近平主席とオバマ大統領の指導の下、中米両国は共に努力し、協力して気候変動に対応した。中米両国の指導者がこの点について行った政治的誓約は、まさに国連が全人類に対して行った、共同で気候変動に対応する重要性と緊迫性の呼びかけに応えたものだと思う」。
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