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【改革開放とともに】軍人から高齢者サービス企業経営者に転身 単大鵬さん
本誌記者 尉紅琛  ·   2018-08-23
タグ: 高齢者;改革開放;社会
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単さんは軍隊で長年にわたる軍医従事経験があり、医療分野に一定の人脈を築いている。そして会社の近くにある宣武医院では、一部の医学テーマ研究でコミュニティに協力してもらう必要があった。医療サービスの提供を考えていた単さんの会社とコミュニティとの接点を欲していた宣武医院のニーズが一致し、双方は契約を交わして提携関係を結んだ。祥瑞聚民がコミュニティで各種販売活動をする際には、宣武医院が高齢者に無料診療や健康知識普及などのサービスを提供する。その一方で、祥瑞聚民は提携関係を利用して非急性疾患のある高齢者のために医者と連絡を取り、医療関連サービスを提供して、高齢者から若干の手数料をもらっている。「この料金徴収は国からも許可されています」と単さんは特に強調した。このほか、多くの高齢者が慢性疾患にかかっている状況を踏まえ、単さんから病院の専門家に依頼して、栄養や運動、薬などに関する高齢者向け健康プランを作成してもらっている。 

もちろん、サービスを提供する際にいつも順調というわけではない。単さんは、「高齢者とつきあう中で多くの問題にぶつかってきました。例えばよくかんしゃくを起こす高齢者もいれば、あら捜しをする高齢者もいます」と率直に話す。こうした状況について、単さんはコミュニケーションが最も重要だと考えている。単さんはよく従業員に対し、コミュニケーションを図り、思いやりと忍耐心と責任感を持ちなさいと教育している。心のこもったサービスを提供してきたことで、単さんの会社は周囲の高齢者から信頼されるようになっていった。   

収穫 

クチコミでよい評判が広まったおかげで、現在、祥瑞聚民には500~600人の顧客がつき、しかも顧客数は絶えず拡大している。会社が軌道に乗ったことで、彼らの仕事に加わる人もますます多くなっていった。「現在はおよそ40~50名の従業員がいます。大部分が北京以外から働きに来た人ですが、北京出身で退職したばかりでボランティアを始めた高齢者もいます」。単さんは、将来的にはもっと多くの軍隊からの転職者や高齢者ボランティアに仕事をしてもらえるようにしたい、と明かしてくれた。 

単さんは1年余りで事業所を5カ所立ち上げた。単さんは、会社の成功は政府や社会の後押しと切り離せない、と考えている。高齢者ケア産業は経済効果利益と社会責任とを同様に重んじ、人々の幸福に直接関わる業界だ。高齢者ケア問題を解決するために、民政の各部門が単さんの会社のような高齢者ケア企業に多くの支援を提供している。この点について、単さんは大いに感謝している。「私たちは暴利をむさぼる企業ではないし、今後もそうなることはない」。これは、かつて中国の軍人であり、今は起業家となった単さんが社会に示すコミットメントなのである。 

「北京週報日本語版」2018年8月23日 

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