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【改革開放とともに】軍人から高齢者サービス企業経営者に転身 単大鵬さん
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本誌記者 尉紅琛 · 2018-08-23 |
タグ: 高齢者;改革開放;社会 | 印刷 |
発展
会社の発展は単さんが想象していたほど順調というわけではなかった。まず直面しなければならなかったのは、自分の意識の問題だった。面子を重んじる山東省出身の単さんは、自分の身分が軍人からサービス業従事者に変わったことに順応できなかったのだ。「最初は、面子が立たない、これは人にかしずくことじゃないか?と思いましたよ」。そのため、かなり長い間、単さんは自分の仕事に誇りを感じられなかった。しかし、高齢者と絶えず接しているうちに、心の中でだんだん変化が生まれ、自分の仕事を新たに認識するようになったという。「サービス業をやっている人間が、人より格が落ちるわけじゃない。私たちは労働をして合理的な収入を得ているわけで、いろんな面で顧客と平等なのです」。
意識の問題のほかに、さらに大きなプレッシャーになったのは起業にともなう苦労だ。起業したばかりの他の企業と同様に、最初の頃は彼らも「業務分野があいまい、顧客が見つからない、従業員も集まらない」という苦境に直面した。
「自分も共同経営者も高齢者ケア業界の従事経験がなかったし、スタートも遅かったので、最初の頃は会社に具体的な方向性があったわけではなかった」と単さんは言う。あちこちに相談し、市場調査をした後で、3人はそれぞれが以前やっていた仕事の分野から始めることにした。単さんは元医者で、2人の共同経営者のうち1人は海軍病院の看護センターに勤務、もう1人は会社を作って医療機器販売をしていた。そこで、家事サービス、医療、高齢者向け用品販売・配送を会社の三大主要業務に決めた。この方向性の正しさは後に事実によって証明された。
単さんによると、家事サービスでは主にハウスクリーニングや修理など従来からの各種訪問サービスも提供しているが、ほかにも医療付き添い看護を行っている。従業員は資格証の携帯が義務付けられており、人力資源・社会保障部が行っている医療補助看護員訓練を受けた人でないとこのサービスを提供することはできない。
単さんは高齢者とつきあう過程で、周囲の高齢者は70歳以上が大半で、インターネットもよく分からないし、消費観念も保守的で、現金での買い物を好むことに気づいた。そこで、こうした層のために無償で商品を配達するサービスを始めた。「高齢者に必要な物をサプライヤーから比較的安い価格で仕入れ、多少の手数料を乗せて販売しています。それでもスーパーやネット販売より安いですよ」。
三大主要業務のうち、単さんが最も満足しているのが医療サービスだ。このサービスは同業他社にはないサービスでもある。「高齢者は医療面に対するニーズが最も大きい。でも一般の高齢者ケア機関は医療資源を提供することができません」。
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