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「核の恐怖」は人類が自ら作り出した脅威なのか
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· 2016-04-26 · 北京週報 |
タグ: 原子力;エネルギー;社会 | 印刷 |
長期にわたって、石炭はずっと中国の最も主要な一次エネルギーであり、70%以上を占めてきた。ここ数年の努力により、中国の石炭使用量は減少したが、その他のエネルギーは順調に発展していない。例えば風力エネルギーの総発電容量は増加しているものの、風力エネルギー発電は自然条件の制限を受けやすく、安定性と予測可能周期の点で劣る。太陽光エネルギーは風力エネルギーより若干いいが、中国の多くの地方では、人口密度が高く、建築物も高いため、家庭用太陽光エネルギー発電を普及させるのはかなり難しい。現在、中国は排出量削減の約束実行や大気環境改善といった任務を抱えており、徐々に化石燃料の使用を減らし、代替エネルギーへと転換することは必然の流れになっている。現在のエネルギー状況を見ると、原子力エネルギーの優位性が非常に際立っている。
徐々に原子力エネルギー利用を高めるには、核安全保障を絶えず強化することが前提になる。世界の主要原子力エネルギー推進国はこの面で飛躍的な打開策を模索している。
この面での飛躍的進歩を実現するには、次の2つのレベルでの努力が必要だ。1つは政府レベルで核緊急対応体制を整備し、相応の法規政策を打ち出すこと。例えば今年1月に中国が発表した『中国の核応急』白書がそれに当たる。2つ目は技術レベル。筆者の経験で言えば、安全と効率を両立した原子力発電所の小型化が今後の原子力エネルギー発展の方向になるかもしれない。現在、中国や米国など各国がこの面での研究開発と探求を行っている。
「北京週報日本語版」2016年4月26日
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