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中国が初の原子力白書を発表
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· 2016-01-28 |
タグ: 白書;原子力;政治 | 印刷 |
国務院新聞弁公室は27日、初の原子力白書を発表した。国家原子力機関主任、国家国防工業局局長、国家原子力事故緊急調整委員会副主任委員の許達哲氏が中国の原子力発展の規模と技術水準について紹介した。人民日報が伝えた。
許氏によると、中国大陸で運用されている原子力発電機は30基、総設備容量は2831万キロワットで、建設中の原子力発電機は24基、総発電容量は2672万キロワット。去年に関しては建設を承認された原子力発電機は8基、着工したものは6基、運用を開始したものは8基、うち商業運用しているものは6基だ。中国は建設中の原子力発電機の数が世界最多だ。
白書によると、原子力発電中長期発展計画の目標に基づき、2020年までに中国大陸の原子力発電の設備容量は5800万キロワット、建設中のものは3000万キロワット前後に達する。2030年までに、世界の原子力発展の方向を体現する科学技術開発システムとそれに見合った工業システムを形成し、原子力技術・設備が国際市場で相当のシェアを占め、原子力強国という目標を全面的に達成できるよう目指す。
白書によると、中国は発展と安全を共に重んじる原則を堅持し、安全で効率的な原子力政策を執行し、最先端の技術、最も厳しい水準を採用して原子力を発展させる。現在、中国の原子力緊急管理・準備作業のシステム化、専門家、規範化、科学化水準は全面的に高まっている。
許氏によると、中国はすでに25の専門救援分隊を設け、1300人余りがいる。これを基礎に320人の原子力緊急救援隊も設け、国際救援活動にも参加する。中国は福島原発事故対策の協力・交流も積極的に展開している。福島原発事故から4年余り、中国の政府機関、企業および公的機関、大学、研究機関は様々な形で国際機関と協力し、福島原発事件後の原子力緊急対策の重大な問題について総括し、検討してきた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年1月28日
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