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世界の貧困削減に貢献する「中国モデル」
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· 2015-10-23 |
タグ: 貧困削減;中国モデル;社会 | ![]() 印刷 |
ここで言う精確な貧困者扶助とは、異なる貧困地域環境や貧困農民世帯状況に合わせて、科学的で効果的な手順を用い、貧困扶助対象に対し精確な識別、精確な支援、精確な管理を実施する貧困撲滅方式である。
2013年11月3日、習近平総書記は湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州で貧困者扶助状況を視察した際、精確な貧困者扶助という重要思想を初めて提起し、貧困農家世帯の増産支援を3つの貧困者扶助重点施策の1つとすることを強調した。
2015年初め、河北省臨城県槐樹荘村村民の趙振竜さんは前年の収穫をまとめて計算してみたところ、うれしい発見があった。一家の収入が10万元を超えていたのだ。これらの収入のうち、核皮の薄いテウチグルミの売上だけで9万元に達していた。趙さんは、「緑嶺の支援がなければ、うちは今のような豊かな生活はとても送れなかった」と感慨深げに語った。
緑嶺というのは、河北省でクルミ生産を行う河北緑嶺果業公司のことだ。同社の栽培部門責任者である劉麗英氏によると、「趙さんの家はもともと核皮の厚いクルミを栽培していたが、収入はごくわずかだった。趙さんは緑嶺が『企業+農家』モデルで農家の所得向上に取り組んでいると知って、支援を頼みに来た」のだという。
同社の高勝福董事長はすぐに会議を開き、槐樹荘村は太行山の山奥にある小さな山村で、村民は出稼ぎに行く以外に収入源がないと判断した。同社は趙さんの家を無償で支援してモデルケースにし、他の農家にもクルミ栽培を働きかけ、貧困脱却を実現しようとした。そこで、緑嶺社は趙さんが400ムー(約26.7ヘクタール)の土地で良質のテウチグルミを栽培するのを無償で援助することにした。この援助だけで、趙さんにとっては2万元余りのコスト節約になった。今では、趙さんのクルミの木はほとんどが本格的な収穫が可能な成木になっている。
緑嶺社の先導の下で、テウチグルミを専門に生産する専業合作社(協同組合)が数多く発足し、土地使用権譲渡後の農民は合作社で働くようになった。緑嶺社は合作社と農家に良質のクルミ苗木を供給し、生産管理技術サービスを無償で提供して、農民の後顧の憂いを解決した。
緑嶺社弁公室主任の張康氏は、「農家のために有機肥料や農業用フィルムなど農業資材の一括購買も行っている。価格は市場価格より15%前後安く、農家にとってコスト節約になっている。この十数年で農家のために節約したコストは約600万元になる」と話す。
現在、臨城県だけでもクルミ栽培総面積は30万ムー(2000ヘクタール)余りに達している。関連プロジェクトの区省市級産業化リーダー企業は10社、専業合作社は75社まで増え、500ムー(約33ヘクタール)以上のクルミ畑は49区画に達した。全県労働力の30%、使用権譲渡した土地の50%を受け入れ、農家4万戸余りが1戸当たり年間平均で約2600元増収できるようにした。
同じく河北省臨城県にある趙荘郷で大規模リンゴ栽培を行う農家の魏貴生さんは、2006年に村の土地70ムー(4.7ヘクタール)を請け負い、リンゴ栽培を始めた。当初は管理経験や技術が不足していたため、収益はそれほど高くはなかった。
県の扶貧弁公室と村民委員会は、魏さんのリンゴ栽培技術習得をサポートするため、毎年専門に林業局の技術者を招き、現場で果樹管理技術を指導してもらった。4年後、魏さんのリンゴの木は収益が出るようになった。今では、魏さんのリンゴの木は本格的な収穫が可能な成木に生長し、1ムー(15分の1ヘクタール)当たり5トン余りのリンゴを生産できるようになった。今年のリンゴ生産量は210トンに達し、収入も70万元余りに達する見込みだ。
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