国務院扶貧弁公室主任の劉永富氏は10月16日に行われた「国際開発アジェンダと精確な貧困者扶助」ハイレベル会議で、中国は6年間で7000万人余りの貧困脱却を実現するという目標を示した。これは毎年1170万人、毎月100万人の貧困層を削減することを意味する。中国の貧困削減は加速段階に入ろうとしている。
改革開放以来、中国は6億人余りの貧困脱却を実現した。2015年、中国は国連ミレニアム開発目標をほぼ達成した。中国は世界で最も早くミレニアム開発目標の貧困削減目標を達成した発展途上国であり、世界の貧困削減に大きく貢献した。2014年から、中国は毎年10月17日を「貧困者扶助デー」に定めている。
23回目の「貧困撲滅のための国際デー」と中国の2回目の貧困者扶助デーを翌日に控えた10月16日、習近平主席は北京の人民大会堂で、「『仁義忠信、善を楽しみて倦まず』。中国国民はこれまで一貫して友好を重んじ、責任を負い、信義を重視してきた。そして中華文化には貧困者を扶助救済し、慈善事業や喜捨を喜んでやり、人助けを自分の喜びとする優れた伝統がある。ここに、世界の貧困削減に対する中国の確固とした約束を重ねて言明したいと思う」と、世界に向けて厳粛に約束した。力強い約束の言葉は、中国政府の世界貧困削減に対する責任とそれを引き受ける覚悟を示すに足るものだ。