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在中国日系企業 成功の秘訣は人材育成
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本誌記者 李一凡 徐蓓 · 2018-10-19 |
タグ: 蘇州;日系企業;経済 | 印刷 |
毎年9月になると、キヤノン(蘇州)有限公司(以下、「キヤノン(蘇州)」)の何発平さんには首を長くして待っていることがある。年に1回開催される「中秋晩会」だ。数千人規模の「中秋晩会」は通常蘇州高新区の体育館で行われ、歌、踊り、コントなど15ほどの出し物で会場は大いに盛り上がる。出し物の構成、舞台美術と音響効果はすべてプロレベルに達する。今年の9月14日、キヤノン(蘇州)は第15回「中秋晩会」を開催した。
キヤノン(蘇州)有限公司の何発平さん
納涼祭から「中秋晩会」、「郷に入っては郷に従え」の実践
実は、キヤノン(蘇州)の「中秋晩会」は日本のキヤノン株式会社の納涼祭に由来する行事だ。納涼祭は通常夏に行われ、ステージイベントや各種模擬店、花火大会などの催し物を企画し、キヤノンのスタッフと家族が全員参加できる恒例行事だ。だが、蘇州高新区に拠点を構えたキヤノン(蘇州)は、中国人スタッフとその家族にとっての中秋節の重要さを知って、中国人スタッフの帰属感を深めるため、納涼祭を「中秋晩会」に変更したのだ。
何さんは会社設立以来ほぼすべての「中秋晩会」に参加してきた。「中秋晩会」では、みんなが同僚たちのパフォーマンスを鑑賞したり、会社のこの1年の発展成果を振り返ったりする。さらに重要なのは、会社のスタッフ全員が家族のように、一緒に中秋節を祝えることだ。
2001年に蘇州高新区に設立されたキヤノン(蘇州)は、キヤノンにとって海外において最も重要で、そして最も大きなOA機器製造拠点の一つだ。「中秋晩会」のほか、キヤノン(蘇州)は毎年「餃子パーティー」、「カラオケ大会」、「ファミリーデー」などの文化娯楽活動も行っている。「このようなイベントを通じて、会社を盛り上げ、スタッフの積極性を引き上げたい」とキヤノン(蘇州)の簱持秀也董事長は話す。このようなイベントは企業文化構築の優秀事例とされ、蘇州高新区人力資源・社会保障局が高新区内のほかの外資系企業にも普及させようとしている。
「郷に入っては郷に従え」を実践した「中秋晩会」ではあるが、日本文化の要素も欠かせない。例えば、2017年の「中秋晩会」では、中国人スタッフはトランペット・サックス二重奏を披露し、『天空の城ラピュタ』と『名探偵コナン』の主題歌を演奏した。その一方で、簱持秀也董事長も毎年管理層のほかのメンバーと一緒に、中国で大人気の歌とダンスを披露する。「董事長は多芸多才で、TFBOYSのダンスも劉若英(レネ・リウ)のラブソングも見事に披露した」と何さんは振り返る。
「中秋晩会」で歌を披露するキヤノン(蘇州)有限公司の簱持秀也董事長
「中秋晩会」などの文化活動を行うだけでなく、蘇州高新区内の日系企業は人材育成の面でも本来の優位性を生かし、蘇州高新区に新たな原動力をもたらすと同時に、数多くの中国人スタッフに活躍の場を提供している。
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