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蘇州ならではの学習体験を 蘇州日本人学校
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本誌記者 成瀬明絵 · 2018-10-18 |
タグ: 蘇州;日本人;社会 | 印刷 |
チャイムが鳴ると、大きな校舎からは生徒たちが我先にと飛び出し広いグラウンドに向かって駆けてゆく。蘇州の青空の下で彼らの楽しそうな声が響き渡る。
蘇州日本人学校は江蘇省蘇州市に校舎を構え、日本政府の補助を受けて運営する中国政府認可の「外籍人員子女学校」だ。1997年に開校した蘇州日本人補習授業校を前身とし、その後蘇州高新区の日本企業誘致による日本企業および日本人の増加などを背景に、2005年4月に蘇州日本人学校として開校した。そして2012年に現校舎へと移転した。設立当初は63名しかいなかった生徒数は2018年9月末時点で350名以上に膨れ上がっており、蘇州市だけではなく昆山市などの周辺都市で勤務する日本人の子女も通っている。
蘇州日本人学校(撮影:本誌記者成瀬明絵)
評判の指導方法
蘇州日本人学校では日本の学習指導要領に則ったカリキュラムが組まれており、基本的には日本の義務教育学校と同じ教育が受けられるようになっている。そのため「日本から転校または日本へ転校しても全く問題はない」と蘇州日本人学校校長の中西太加夫氏は語る。しかし内容は同様でも、指導方法には大きな特長がある。
その一つにティーム・ティーチングの導入が挙げられる。算数、英語、中国語の授業では、主な進行役とサポート役という2人の教師が配置されたり習熟度別にクラスが分けられたりと、きめ細やかな指導が行われている。これにより教師と生徒の距離も近くなり、生徒たちは質問しやすく意見も発表しやすい雰囲気の中でのびのびと学習できる。その成果について、中西氏は次のように話した。「中国語は5つのクラスに分かれており、ピンインを学ぶクラスから新聞やコラムを読みそれについて議論するクラスまで様々です。5・6年生は週2時間中国語やっていますが、例えば5年生の初めに転校してきた子が2年後にはもうかなり話せるようになります。中にはHSK4級に合格した子もいるくらいです」。
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