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「日中間の双方向投資が望まれる」 岩永正嗣日中経済協会北京事務所所長
本誌記者 李一凡  ·   2018-07-17
タグ: 中日経済;改革開放;経済
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中国企業の対日投資の具体的な分野について、岩永さんは次のように考えている。「今日本人が一番歓迎するのは観光の分野です。日本は今一生懸命観光客を増やそうとしている時代で、そこで一番貢献してくれているのは中国なわけです。中国の人がどういうふうにすれば喜んでくれるかを一番知っているのは実は中国の人たちです。中国の人が日本に来て、楽しく過ごせるようアレンジしてくれるいい旅行会社がいれば大変ありがたいです」。 

また、「一方で、日本の会社と日本人はどちらかというと非常に慎重なので、外国の投資というのをなんでもかんでもすぐに歓迎したりしない。まずは信頼関係を作るのが大事です。そこのハードルが高いですが、それを乗り越えて、ぜひ投資を増やしてほしいです」とも述べた。

中国の変化を見つめた30年

中国と縁を結んでから30年余り、岩永さんは紆余曲折を経た中日経済・貿易協力を仕事の場で見守ってきただけではなく、生活の中でも改革開放以来の中国の変化を身をもって体験してきた。50歳を過ぎた岩永さんは1980年代の中国を懐かしく思い返す。「1980年代の中国というのは自分にとっていい記憶です。当時の中国は世の中が平等で、物は豊かではなかったですが、精神的な豊かさとか、発展に対する期待とか、エネルギーがすごくありましたし、日本との関係も当時非常に良かったです」。 

「その後、中国の発展は凄まじいものでした。まったく別の国になったかのような変化だと思います。豊かになって、お金持ちは日本よりはるかに多い感じがします」。岩永さんは中国の変化に対する賛辞を惜しまない。 

中国は飛躍的な変化を遂げたが、生活面では新しい問題も現れ始めた。「昔行った市場とか、屋台とか、安いお店は減っていってしまい、物価も非常に高くなって、庶民が北京の中心部で昔のように生活するのはなかなか難しくなってしまいました」と岩永さんは語る。しかし同時に、明るい見通しも持っている。「今は発展の途中で、不便も出てきているのだろうと思います。日本もそういう時代がありました。これから生活しやすい、本当の意味で豊かな国になっていくだろうと思います」と岩永さんは語った。

「北京週報日本語版」2018年7月17日

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