寿光の野菜生産において、水耕栽培は成熟した技術である。羊口鎮は寿光市北部沿岸地域のアルカリ土壌地帯にあり、現地の農業発展は乾燥や水不足による制約を受けている。水耕栽培という新産業を重点産業と捉えた羊口鎮は、７５００ムーの土地経営権を譲渡して進める野菜ハウス栽培モデルプロジェクトのうち、２０００ムーを高基準液肥水耕栽培模範区にすることを計画している。同鎮は３０００万元以上を投資して道路、パイプ、深井戸、電力などのインフラを建設した。この水耕栽培模範区にハウスを構える農家には、最初の５年間の土地請負費２万元を免除している。同鎮の出資で技術者を招聘し、指導も行っている。現在、同鎮には建設中の工場式野菜ハウスが１１３あり、面積は６８０ムーに及ぶ。
寿光市農業局の張茂海局長の話によると、市の財政予算に特別資金を設け、７年連続して「ハウス栽培野菜沃土プロジェクト」「根こぶ線虫病防除対策プロジェクト」「グリーン植物保護プロジェクト」を実施し、土壌診断による施肥設計と液肥技術を普及させている。同市はまた野菜の品質検査ビデオモニターシステムと農業投入品参入登録システム、野菜の品質追跡システムを構築し、農産品の品質安全の基礎を固めている。現在、同市の液肥栽培野菜ハウスは１０万ムーに達し、水と肥料をいずれも５０％節約し、１ムー当たりの生産量は平均３０％以上アップした。
野菜産業の発展はハウス栽培用施設、農業機械、農業用物資、植物保護、流通などの農業生産性サービス業の急速な発展と全体的向上を促し、寿光市の電力や金融などの産業も山東省の上位に立っている。
「北京週報日本語版」2016年6月27日
