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在日ウイグル族青年が語る新疆
  ·   2021-08-23  ·  ソース:人民中国
タグ: 新疆;若者;中日交流
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パハルデイン・パルチさん(25)は新疆ウイグル自治区(以下新疆)の省都ウルムチ(烏魯木斉)市で生まれ育ち、今は日本で働くウイグル族の青年だ。故郷から遠く離れた東京で、彼はどのような生活を送っているのだろうか。「新疆」「ウイグル族」がしばしば国際世論の俎上に載る今、パルチさんの生活に変わりはないのだろうか。 

ひとり異郷で過ごす故郷の祭日は、一層家族が懐かしく思えることだろう。5月13日、ウイグル族の伝統行事である肉孜節(断食明け)の日に東京支局が取材を行った。

「ウイグル族は国外と連絡を取ることができない」というデマを打ち消すため、4月29日のオンライン講演会でパルチさんはオンラインで家族と会場をつないだ。現在、新疆の治安は安定しており、新疆の分裂や独立を図ろうとする勢力がパルチさんの家族に報復措置を取る心配もない。5、6年前には考えられなかった試みだ。

来日4年の元留学生

パハルデイン・パルチさんは来日してすでに4年がたつ。多くの中国の「90後」(1990年代生まれ)同様、パルチさんも小さい頃から日本のアニメや映画を見て育った。「一番好きなのは『犬夜叉』。ハマっていた頃は登場人物の分析を書き留めたりもしていました。日本のホラー映画も大好きですね。小さい頃は近所の子と一緒に『呪怨』を見ました。そうした文化的な影響があったからか、私は日本語がとても好きなんです。私にとって日本語は、きれいでおしゃれなイメージがあります。また、ウイグル語と日本語は同じ膠着語に分類されるので、ウイグル族の私にとっては学習しやすいという利点があります。そんな経緯で、大学は北京語言大学の日本語科を受験しました」と日本との縁を語った。 

北京語言大学の日本語科は日本の学校と提携しており、学生は中国で2年間日本語を学んだのち日本に2年留学しても、卒業証明書と学位証明書を取得することができる。大学2年生の時に日本に短期訪問する機会を得たことが、日本留学を決めたきっかけとなった。 

「2016年に中日学生交流団体フリーバード主催のイベントに参加し、京都で1週間の交流を行いました。昼間は日本の若者と一緒に企業訪問をして学び、夜は中日交流の促進について討論を行うというものです。この1週間で得た京都の美食や礼儀正しい人々への印象がとても良かったので、日本に留学したいという思いが芽生えました」 

17年3月、パルチさんは留学生として改めて日本の土を踏んだ。「日本の大学は中国と違って自分で家を借りるため、個人的なつながりはあまり多くなく、学校が組織するサークルもあまり充実していないため、当初はやはり少し寂しい思いをしました。そこで友達を増やすために、東日本大震災の復興を支援するボランティア団体のブレーメンズに参加したり、英語サークルで他の国の留学生と交流したり、中日関係の講座に申し込んだりといろいろやりました。そこで出会った友人にはかなり助けてもらいましたが、特に茶道の先生はとても良くしてくれて、日本のマナーや習慣で分からないことがある時には、いつも先生に聞くようにしていました」と留学生活を振り返る。

友人のオートバイにまたがるパルチさん(手前)

日本人の誤解に危機感

しかし中国に好感を持ちパルチさんと親しくしてくれた茶道の先生でも、メディアが報道するいわゆる「ウイグル問題」の影響で、新疆についていささか誤解をしていたようだ。

「私は19年3月に日本の大学を卒業したあと、6月に一旦帰国して北京語言大学の卒業式に参加し、1週間後日本に戻りました。茶道の先生にすぐ連絡ができなかったため、先生は私が新疆に戻ったあと、日本で報道されているように国外との連絡を絶たれて二度と出国できなくなっているのだ、卒業の時に日本で会ったのが最後になってしまったと悲しんでいたようです。再会した時にはずいぶん文句を言われました」と語る。

こうした日本の友人たちの誤解を語る時のパルチさんの表情には、無力感が漂う。「私の帰国や出国に何の問題もなかったのに、みんながそれを疑うのです。そうした雰囲気は18~19年くらいから始まりました。新たに知り合った日本の友人は、私がウイグル族だと知ると『大変ですね』と異口同音に言います。どうも西側のメディアによる中傷やねつ造は、すでに事実として受け止められているようですね。同情や関心は私への慰めや支えのつもりなのでしょうが、私はそうした声を聞くたびに疲労を感じます」

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