
南京町は神戸市中央区元町に位置し、日本三大中華街の1つだ。2018年は南京町生誕150年であり、その旧正月を祝う春節祭が2月11日に開幕した。当日午後、プレイベントが南京町のイベント広場で行われ、神戸市中心部の繁華街では「南龍游行」(龍のパレード)が催された。全長47メートルの金龍が飛ぶように舞い踊り、その迫力と素晴らしさで大勢 の観光客らを魅了した。
2月16日昼、春節祭が南京町のイベント広場で正式にスタート。東京中国歌舞団、神戸華僑幼稚園、神戸中華同文学校舞獅隊、神戸華僑総会太極拳協会、神戸市立兵庫商業高等学校舞獅団、神戸華僑総会舞獅隊などが次々と変臉・雑技、歌、太極拳、獅子舞、龍舞を披露し、観客の拍手を浴びた。イベントで特に注目されたのは、各地から集まった日本人20人による京劇の衣装とメークで、中国歴史上の人物曹操や諸葛孔明、絶世の美女の楊貴妃や貂蝉に扮したパレード「中国史人遊行」だった。同パレードが繁華街と観光ホテル周辺を練り歩くと、行く先々で観光客が争うように記念写真を撮っていた。一帯は大勢の人でにぎわい、華やいだ雰囲気に包まれた。獅子舞を披露した神戸学院大学舞師団の長井孝一さんと谷川愛理さん(同大グローバルコミュニケーション学部2回生)は「大阪中秋名月祭や学内行事に何回も出場しましたが、南京町の春節祭は2回目です。中国文化への理解が深まり、すばらしい体験ができてよかったです。」と嬉しそうに話した。