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日本人コーチ「中国の青少年のレベルアップには『自分で考える』能力がカギ」
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· 2016-12-23 · ソース: |
タグ: サッカー;青少年;中日交流 | 印刷 |
青少年サッカー発展計画を展開するため、中国プロサッカーリーグ(中国超級)に加盟するプロサッカークラブ・広州富力は半年ほど前から、日本人コーチを招聘し、広州の小・中・高校で、日本の青少年育成方法を実施してもらっている。中国のサッカー界にとっては、日本の青少年育成方法を間近で観察する良い機会となっている。それら日本人コーチは、未成年のプレイヤーであっても、「自分で考える」ということに重きを置き、学生たちと毎日練習を重ねている。(文:謝沢楷。広州日報掲載)
高正寿コーチは、広州富力が招聘した第一陣の日本人コーチの一人。いつでも、「言われたからやるのではなく、自分で何をすべきかを考える」ことを強調している。「選手がピッチに立てば、コーチが代わりに考えることはできない。だから、子供のころから、自分で考えるという習慣を身に付けるよう助けなければならない」と高正コーチ。
広州市第八十九中学のU-15のコーチを務める亀谷誠コーチは、取材に対して、「考えるためには、コミュニケーションが必要で、そのようにして考えることに価値がある」と考える。練習が終わると、亀谷コーチは毎回、メンバー一人を選び、英語で他のメンバーを前に、練習で良かった点と悪かった点を話させる。「メンバーに練習を総括してもらうのは、当チームの習わし。日本でもそうしている」。
サッカーをするにも、日本人コーチは、「厳かな雰囲気」にこだわっている。練習の時は毎回、高正コーチと亀谷コーチはメンバーに対して、水筒をきれいに並べたり、脱いだ上着をきれいに畳んで、ピッチの端にきれいに並べて置いたりするようにと指示しており、「軍事訓練のよう」と話すメンバーもいる。日本人コーチによると、「厳かな雰囲気があると、メンバーは、サッカーを本当に好きになり、一生懸命練習するようになる。そして、自分だけでなく、ライバルやルールなども尊重するようになる」。
同じ日本人コーチでも、中国に来た理由は人によって異なる。例えば、亀谷コーチは鹿島アントラーズで、トップチームで活躍できる能力を持つ選手を育成するコーチを15年務めた経験があり、中国に来る前は、低年齢のプレイヤーを育成したことがない。そのため、亀谷コーチにとっては、今の仕事は大きな「チャレンジ」で、「ここに来た限り、私の知っていること全てをメンバーに伝える。今のメンバーの中から、将来プロのサッカー選手1-3人が誕生すれば、とてもうれしい」と話す。一方の高正コーチは、「メンバーがサッカーを通して、人としての道理を学ぶことができるのであれば、とてもやりがいがある」とし、青少年育成のレベルの高さは、コーチや教師、家族などによって決まり、「大人の悪い習慣は子供に影響する」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月22日
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