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程永華駐日大使:歴史を鑑とし、未来の道を切り開く
  ·   2015-09-18  ·  ソース:チャイナネット
タグ: 北京―東京フォーラム;中日交流
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(三)中日友好の基礎は民間にある。「民より官を促す」は、中日関係が戦後再構築された重要な経験だ。戦後の中日は隔絶・対立という困難な情勢にあった。両国・各界の識者が「民間先行」のたゆまぬ努力によって、中日関係の再構築の呼び声を阻むことのできない時代の流れとし、中日の国交正常化の実現を促した。その後40数年間に渡り、中日関係が困難を迎えるたびに、両国の民間友好団体と識者がいつも身を挺し、両国関係の安定を保つ重要な力になった。

10年間は、中日両国の2000年にわたる悠久な交流の歴史において、一瞬の事にすぎない。これまでの経緯を踏まえた上で未来を切り開く重要な年に当たり、我々は中日関係を見る際に、過去から現在を見るほか、高所から遠くを見渡さなければならない。今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。歴史は我々に、歴史を鑑とし未来を切り開くという最大の啓発をもたらした。中日両国は平和共存、世々代々友好、互恵・協力、共同発展の道を歩まなければならない。未来の10年間、さらにはより長期的な中日関係の発展を着眼点とし、双方が次の点で共に努力することが最も重要だ。

(一)歴史の教訓を着実に汲み取り、平和的発展の道を共に歩む。習近平国家主席は、中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典の談話で、「歴史の啓発と教訓は人類共通の精神の富だ。歴史の痛ましい記憶に基づき、中国人は終始変わらず平和的発展の道を歩み続け、互恵・ウィンウィンの開放戦略を貫き、平和共存五原則を踏まえすべての国との友好・協力を発展させ、世界の平和を揺るぎなく維持する。各国がより良く歴史から知恵と力を汲み取り、平和的発展を貫き、共に世界平和と希望あふれる未来を切り開くことを願う」と強調した。この発言は深い意義を持ち、中国が平和的発展の道を歩むという決意と信念について説明したほか、日本を含む70年前の戦争の当事国にとっても重要な啓発となった。

(二)相互の認識と位置付けを整理し、互恵関係のパートナーとなる。政治の相互信頼は中日関係の新たな課題ではなく、近年たびたび問題視されていたが、適切に処理されなかった。これは世界・地域情勢に深い変化が生じており、両国の国情にも変化が生じているためだ。いかに相手を客観的かつ冷静に認識し、位置付けを見つけるかが非常に重要だ。中国の高度発展は必然的に周辺および世界に新たな影響をもたらす。それを受け入れるか否かに関わらず、中国はそこにいる。喜ぶと喜ばざるとに関わらず、中国は発展しなければならない。中国の発展は事実上、世界に重大な利益をもたらした。理性的に思考し、友好的に向き合うことが、共同繁栄を実現する正しい選択肢だ。中日両国の前途・運命が緊密に結びついていることを認識し、「互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない」、「相手国の平和的発展を支持する」という重要な共通認識の実践を続け、時代の流れに合った交流の道を模索しなければならない。

(三)危機管理を強化し、両国関係の大局を維持する。中日間の歴史のもつれと現実的な利益の食い違いが重なり、多くの問題が高度に複雑化・敏感化している。腹黒い意図を持つ人が悪意を持ち利用し、さらには民意を支配し両国の国民感情の対立を引き起こし、両国関係に痛手をもたらすことを防ぐ必要がある。近年の中日関係の発展の歩みを振り返ると、この点についてはため息がもれるような多くの教訓が存在する。どれほど複雑な問題を迎えても、両国関係の大局を守ることを立脚点とし、中日の4つの政治文書と4つの原則的な共通認識の精神に則り、対話と協議による危機管理の強化を貫くべきだ。これは問題そのものの適切な処理のほか、双方の共同の利益の維持にも資する。

(四)民間交流を広く展開し、世々代々の友好の理念を伝承する。中日関係は近年、紆余曲折を経ているが、双方の人員の行き来は毎年延べ500万人前後という高い水準を維持している。両国関係の安定と改善に伴い、両国民の往来が今年になり大幅に増加している。両国民の交流分野が幅広くなり、形式が多様化し、中身が豊かになっている。これは両国の民間交流のより高い水準への発展に向け、有利な条件を創造している。双方が民間交流の良好な流れを維持し、両国関係の健全な発展に向け民意の基礎を固め、中日両国民の世々代々の友好のため積極的な力を絶えず蓄積することを願う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月15日

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