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「北京―東京フォーラム」、王毅氏が開幕式にビデオメッセージ
  ·   2020-11-30  ·  ソース:中国網
タグ: 北京―東京フォーラム;中日関係;政治
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中国の王毅・国務委員兼外交部長は30日、第16回「北京―東京フォーラム」の開幕式にビデオメッセージを寄せた。王氏の発言内容は下記の通り。

私はこのほど日本と韓国の正式訪問を終えた。訪日期間中、中日双方は両国首脳の重要共通認識の精神に基づき、未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係を着実に構築することを確認した。訪問ではさらに5つの重要共通認識と6つの具体的な成果が形成された。そのうち人員往来の「ファストトラック」が今日正式にスタートした。感染症を背景とする操業再開の協力を加速し、経済回復を促すため重要な支えを提供するはずだ。

新型コロナウイルスにより、世界各国は人類が運命でつながる共同体であることを深く実感し、中日両国民の伝統的な友好が再び示された。我々は中国で感染症が流行した当初、日本の各界から積極的に防疫物資を寄贈されたことを忘れない。「山川異域、風月同天」という心のこもった言葉は、ウイルスと悪戦苦闘する人々にぬくもりをもたらした。日本で感染が発生すると、中国人民もわが事のように感じ、相応の贈答をした。これは2008年の中国の汶川大地震、2011年の東日本大震災の際の、両国人民間の相手を思いやる強い気持ちを想起させた。家に艱難あれば隣人で助け合う。我々はいつどこにいても良き隣人がどれほど重要であるかを忘れず、中日友好のため奔走・貢献し手柄を誇らぬ両国民に感謝するだろう。

民間友好は終始、中日関係発展の重要な礎だ。しかし現在、両国の国民感情に差が生じており、これについては重視し熟慮すべきだ。中日の間には幅広い共通の利益があり、一部の矛盾と食い違いもあり、適切に把握・処理するべきだ。双方の共通の利益について、我々はこれを絶えず拡大し輝かしいものにし、双方を結ぶ堅固な紐帯にするべきだ。食い違いと敏感な問題について、我々はこれを適切な位置に置き、建設的に管理するべきだ。相手国の内政問題については、相互尊重を堅持し、近隣としての理解と包容を示すべきだ。

情報化とスマート化の新時代において、大衆とソーシャルメディアは両国民の相互認識と感情交流に重要な力を生み、特殊な責任を担ってもいる。

まず、真実の追求だ。両国メディアは相手国を報じる際に意図的に編集するのではなく、実情に基づきそのまま示すべきだ。今日の中国は国の力を挙げて脱貧困攻略戦に打ち勝ち、歴史的に初めて絶対的貧困を払拭した。新たな発展理念で生態文明を建設し、揺るぎなき姿勢でグリーンで低炭素で持続可能な発展の道を歩いている。壮士が腕を切り落とす決意により揺るぎなき姿勢で汚職撲滅と清廉提唱に取り組んでおり、党と政治の気風がより晴朗になっている。多くの国際機関の独自調査によると、中国人の党と政府への満足度は長年に渡り90%以上にのぼっている。これらの活き活きとした事実は、日本メディアのページに客観的に表示される必要があり、そうあって然るべきだ。

次に、善意を伝える。「和をもって貴しとなす」「善をもって本となす」は、両国人民が古くから共に守ってきた道徳・信条であり、両国メディアが追求すべき報道倫理でもある。メディアは社会の公器として、両国民が平和的に付き合い、世々代々友好を続けられるかに影響を及ぼす。両国の社会制度及び理念の違いと差を乗り越え、より包容で友好的な態度により、両国人民のより良い相互理解、より多くの相互認識を促進するべきだ。

それから、未来を共に築く。世界は現在、百年に一度の変動を迎えている。両国メディアはいかにこの世界をより良くすべきか、また人々を遠ざけ合い互いに邪推させるのではなく、歩み寄らせるにはどうすべきかについて深く思考すべきだ。中日が置かれているアジアはすでに世界で最も活力ある発展地域になっており、手を携え発展の運命共同体を構築するため取り組んでいる。両国メディアが高い所から遠くを眺め、未来を見据え、中日協力のプラスのエネルギーに焦点を絞り、アジア及び世界発展の新ビジョンを示すことを願う。

「北京―東京フォーラム」は2005年創設で、北京と東京で毎年持ち回りで開催されている、両国間のハイレベルで大規模な官民交流の場だ。今年のテーマは「ポストコロナ時代の国際秩序と中日両国の力」。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月30日

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