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伝統的出版業界の力を借りる日本のオンライン文学
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· 2020-06-11 · ソース:人民網 |
タグ: 文学;オンライン;経済 | 印刷 |
そして16年後の今、呉氏の務める閲文集団も中国オンライン文学界の筆頭プラットフォームとなっており、1120万編の作品から1500万冊の書籍が生まれ、1億元(1元は約15.2円)以上の価値をもつ知的財産権が派生した。しかし「契約をめぐる騒動」が起こり、高みに登った億を稼ぐ作家の輝きの中に、人々は突如発展したこの業界の「不安定要因」も垣間見ることになった。
日本に話を戻すと、「小説家になろう」は日本最大のオンライン小説プラットフォームに成長し、16年は1544冊が書籍化され、「君の膵臓を食べたい」や「魔王学院の不適合者」といった人気のアニメや映画も誕生した。日本のオンライン小説はライトノベルが開拓した出版ルートを基礎として、伝統的出版業界に急速に受け入れられ、漫画アニメや映画などの成熟した文化産業との「切れ目のない連携」を実現した。また著作権が非常に厳格に保護される日本の環境の中で、のんびりしていたオンライン小説モデルもバックエンドに支えられ、人気作家により多くの保障をもたらすようになった。
たとえば、「小説家になろう」は作品の評価システムを取り入れている。「評価ポイント」と「ブックマーク数」により評価され、読者は作品に最高10点で評価をし、ブックマークすると2点が加算される。毎日、毎週、毎月のランキングは作家が獲得したポイント数に応じて変化し、上位に名前が挙がればより多くの読者を獲得できる。総合ポイント1万点以上が書籍化の最低基準とされ、1万-3万点を獲得した作品のは大きな確率で出版社から声がかかって書籍化されている。
作者にしてみれば、「小説家になろう」に投稿を始めた最初の頃は何の利益も上がらない。津田さんが書くハイファンタジーの作品も、投稿を1年近く続けてやっと固定ファンがつくようになったという。
日本には「ノベルバ」という原稿料がもらえるオンライン小説サイトがある。その作家との契約制度は、ページビュー(pv)によって計算し、1pvごとに作家が0.1円を受け取れるというものだ。また読者がつける「いいね」も最初の収入源になるという。
津田さんは、「現在、日本のオンライン文学はまだ中国のように成熟したオンライン有料課金のビジネスモデルがなく、オンライン作家の大半がいまなお投稿しても収益を上げられず、ネット上で自給自足している状態だ。収益を上げるにはまだ伝統的な出版界の力が必要だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月10日
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