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伝統的出版業界の力を借りる日本のオンライン文学
  ·   2020-06-11  ·  ソース:人民網
タグ: 文学;オンライン;経済
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津田彷徨さんは医師であり、オンライン小説の作者でもあり、「小説家になろう」というサイトに作品を投稿している。津田さんと同じようにこのサイトに作品を投稿する日本のオンライン文学の作者は、約80万人いるという。雑誌「環球」が伝えた。

同サイトの資料によると、毎月のアクセス数はのべ14億回、登録者は約700万人に上る。2011年以降、投稿された人気小説の書籍化が相次いだが、同サイト自身はバナーと広告の収入しかなく、書籍化されることによって収益を得ていない。またサイトに投稿する作家はいかなる原稿料をもらわない人が大半を占めている。

「小説への愛だけで、がんばって前に進んでいます」と津田さんは笑う。

中日オンライン文学の運営の分かれ目

04年は中国と日本のオンライン文学プラットフォームの発展ラインが交わった年とみなされるかもしれない。

この年に、VIP有料閲覧モデルを始めたばかりのオンライン文学サイト「起点文学網」が「盛大文学」に買収された。中国語オンライン閲覧サイトの夢を抱く「盛大文学」創業者の呉文輝さんもおそらく注目していなかっただろうが、この年には日本で「小説家になろう」がリリースされた。当時、日本のネットの回線速度は中国のほぼ3倍だった。

しかしネットの回線速度はビジネスモデルを決定する唯一の条件ではない。05年に日本のフジテレビが放送した「電車男」が世界中で大人気となった。ネットユーザー達の電子掲示板「2ちゃんねる」での実際の書き込みに取材した実話だ。

当時、ハンドルネーム「電車男」という若い男が2ちゃんねるにスレッドを立てて、「エルメス」と呼ぶ女性との偶然の出会いから交際するまでの日常を綴っていった。この内容が新潮社によりまとめられて書籍化され、その後、映画、漫画、アニメなどに派生し、この年を象徴するオンライン小説作品になった。オンラインからオフラインへ移行して書籍化される——こうした収益モデルは16年後の今も続いている。

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