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ライブコマース人気が中国にもたらしたもの、変えたものは?
  ·   2020-04-20  ·  ソース:人民網
タグ: ライブコマース;ライブ配信;経済
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ライブコマースは何を変えたか?

ライブコマースの背後で、従来のビジネスモデルに変化が生じている。第一に、ブランドの影響力が弱まった。これまでブランドはその影響力により、多くの消費者の買い物の決定を左右してきた。しかし情報が爆発的に飛び交う時代の中、消費者の関心は分散した。同じプラットフォームの中でも、広告は極度に細分化した。そのためブランド一人勝ちの状態は終わり、多様化が新たなトレンドになった。アルゴリズムプラットフォーム、ライブ配信のネット有名人、友人のすすめ、ブランドが一体となって、消費者が買い物を決定するときのよりどころになる。

第二に、消費チェーンがますます短くなった。ブランドの影響力が低下し、ライブコマースの量が増大し、ライブ配信パーソナリティの中には中間ルートを飛ばして、メーカーから直送する人も出てきた。供給チェーンのすぐ近くに拠点を移した人もいる。企業家が自分でイメージキャラクターになることもある。こうした動きは供給チェーンの柔軟性を極限まで発揮させる。柔軟性とは、ニーズの変化に基づいて素速く反応する能力だ。これまで商品は販売業者、卸売業者を経てはじめて消費者の手元に届いていた。しかし今では、ライブ配信パーソナリティは売りながら注文を取り、ライブ配信が終わるとすぐに発注し、工場にただちに出荷してもらう。こうした「ニーズをはかり、資金を回収し、商品を発送する」モデルは、物流コストと倉庫のコストを引き下げ、資金の流動を加速させる。また生産能力は高いが、研究開発力は弱いという企業が多い。ライブ配信はちょうどよい具合に、市場の鼓動を間近に感じることができ、企業の研究開発力を高めることができる。

「新経済」のドアを開く

ライブコマースがさらに進化したことから、「新インフラ」が唱導するデジタル化経済の価値が十分にうかがえる。淘宝と天猫(Tmall)の蒋凡社長は、「淘宝のライブコマースは新経済のドアを開いた」と述べた。

3月30日に発表された「2020年淘宝ライブコマース新経済報告」によると、19年の淘宝のライブコマースのユーザーは4億人に上り、フォロワーとの双方向のやりとりはのべ200億回を数え、取引額は2千億元に達した。19年末現在、消費者の1日あたりコンテンツ視聴時間は35万時間分に上り、ライブ配信室がある場所は世界73ヶ国の工場、農村、商店、デパート、街角、市場に及んだ。

アナリストは、「ECを含むデジタル経済が実体ある小売業に移転、打撃、破壊をもたらしただけでなく、刺激したり誘導したりする役割もある程度は果たしている。ECのライブ配信、達人によるライブコマース、ネット人気者の人気商品が『2回目の爆発』の中で新たな成長源になりつつある。ライブコマースはこれからEC、ブランド、業者にとって標準装備になり、浸透率が急速に上昇するだろう」との見方を示す。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年4月20日

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