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中国で博物館のライブ配信スタート 自宅でのリアルな文化財鑑賞を実現
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· 2020-02-26 · ソース:人民網 |
タグ: ライブ配信;博物館;文化 | 印刷 |
「山東博物館のライブ配信スタジオへようこそ。今日は皆さんに、当館で人気のアフリカ野生動物の大移動展を紹介します。当館がライブ配信をするのは今回が初めてですので、皆さんからのコメントを歓迎しています。また、転載や、『いいね!』も大歓迎です!」。今月20日夜、ライブ配信イベント「自宅で博物館を見学」がショート動画共有アプリ「Tik Tok」(抖音)で始まった。山東博物館のガイド・張丹丹さんと唐銘陽さんは、ライブ配信パーソナリティへと「華麗なる転身」を遂げ、その抜群のトーク力で、多くのフォロワーをゲットした。人民日報海外版が報じた。
同イベントは、中国国家文物局の指導の下、中国国家博物館、敦煌研究院、南京博物院、湖南省博物館、浙江省博物館、遼寧省博物館、山東博物館、山西博物院、広東省博物館など9博物館が共同で開催した。各博物館が優秀なガイドをパーソナリティとして選出すると同時に、異なる分野からゲストを招き、主なオンライン展示物をライブ配信で紹介。ネットユーザーは自宅で、文化財を鑑賞し、展覧会を楽しむことができた。
ライブ配信のトップバッターは、国家博物館の2019年の重要文化展「証古沢今——甲骨文字文化展」で、ガイドは、甲骨文字の発見からその成り立ちを皮切りに、その全容を説明。ネットユーザーを甲骨文字の世界へと案内し、貴重な甲骨文字を通して、商(紀元前17世紀頃-紀元前1046年頃)、周(紀元前1046年頃-紀元前256年)の時代の政治、文化、生活の様子を伝えた。ガイドの案内と共に、博物館内に展示されている文化財や画像、パネルの説明文などが、スマホやパソコンの画面にはっきりと表示され、ネットユーザーらは、「とてもリアルで本当に博物館で見学している気分になれる」と絶賛した。配信が終わり、Q&Aのコーナーが始まると、ネットユーザーからは、「甲骨文字にはどんな特徴があるの?」、「このライブ配信をもう一度見ることはできるの?」、「次の配信はいつ?」など、次々に質問が飛んだ。
美しい月と雲の風景を再現した名曲「彩雲追月」の美しいメロディーに合わせて、美しい花びらが画面に舞い、広東省博物館のライブ配信展覧会「臻于至美——広州ホーロー特別展」が開幕した。初めに画面に舞った花びらはホーローの器に描かれている美しい花びらで、ネットユーザーらは、配信開始と同時に、ホーローの文化財の魅力に引き込まれていった。ホーローと陶磁器の違いは?景泰藍はホーローの一種?生活の中でよく見るエナメルと、ホーローはどんな関係?ネットユーザーらは興味津々とキュレーターのそれら説明を聞いていた。コメント欄には、中国のホーローを絶賛する声のほか、とても専門的な内容のコメントも続々と寄せられていた。
「私たちの後ろにある大きな木は、とてもユニークな樹形で、アフリカの人々は神の木として祭っています。そこで質問。この木の名前は何でしょう?」。山東博物館のライブ配信ルームで、ガイド2人が、生き生きとしたトークで、ネットユーザーと交流しながら案内する姿は、まさに中国で絶大な人気を誇るKOL・李佳琦さんのようだった。ライブ配信には、「初めてのライブ配信なのに、こんなにプロフェッショナルだなんて、2人のガイドに『いいね!』を送る」、「すごいトーク力。実際に行ってみたくなった」などの声が寄せられ、大好評。同博物館はたくさんの新フォロワーをゲットした。
20日から22日の3日間で開催された「自宅で博物館を見学」では、ライブ配信が9回行われた。「回帰之路——新中国成立70周年流失した文化財の回帰成果展」、書画文化展「又見大唐」などが好評を博した。また、特別ゲストとして、中国中央テレビ局(CCTV) の元アナウンサーである張泉霊さんが出演し、湖南省長沙市芙蓉区にある紀元前2世紀の墳墓・長沙馬王堆漢墓を紹介した。ライブ配信を通して、展示物を紹介するほか、各大博物館は、抖音にバーチャル・リアリティ(VR)オンライン展示ホールを開設、ネットユーザーは、自分の好きな展示ホールに入って、展示物を見ることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月26日
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