消費高度化の勢いは依然として力強く、消費高度化がもたらした産業高度化の歩みは加速し、これが20年の中国経済の安定の中での成長を支える力強いエンジンになるとみられる。中国には人口14億人に迫る大きな市場があり、4億人を上回る中所得層がおり、人々の生活水準と生活の質は向上を続けている。今年開催された第2回中国国際輸入博覧会は「ますますよくなる」、「国際的な影響力と誘致力がますます高まる」といった目標を達成し、意向成約額は累計711億3千万ドル（1ドルは約109.4円）に達して第1回より23％増加した。少し前の「ダブル11」（11月11日のネット通販イベント）の集中的販売促進イベントでは、天猫（Tmall）1社だけで一日の成約額が2684億元に達して、ECの販促イベントの記録を再び更新した。 

こうしたことはすべて、中国の消費のポテンシャルが安定的に成長していることを示す有力な証拠であり、中国市場の規模の巨大さ、ポテンシャルの巨大さ、将来の無限の大きさを示す有力な証拠でもある。消費高度化の大きな流れは20年にさらにスピードアップし、成長し続ける中国の極めて大規模な市場の優位性と内需のポテンシャルは世界の注目を集め、中国経済は危機に臨んでも恐れずにいるだけの自信と能力を備えることになる。 

内需市場の極めて大きなポテンシャルを引き出し、消費能力をさらに向上させるには、弱点分野の補強に努力しなければならない。中央経済政策会議で強調されたのは、国民生活についての指導を強化し、消費の安定成長を推進し、有効な投資を着実に増やし、国内市場の需要のポテンシャルを放出させる必要があるということだ。これはつまり、20年には人々が医療、教育、住宅、高齢者ケアなど国民生活の各方面でより多くの保障を得られるようになるということだ。国民生活の弱点分野の補強を加速すれば、人々の生活のニーズを満たすだけでなく、ニーズのポテンシャルを発揮させ、新たな経済成長源を育成することも可能になる。20年には戦略的なネットワーク型インフラの建設を強化し、通信ネットワーク建設と公共サービスなどの弱点分野の補強の取り組みを安定して推進することになり、これらはいずれも内需のポテンシャルを持続的に発揮させ、消費に対して有効な牽引効果を形成する上でプラスになる。 

中国の内需市場は経済運営にとって重要な支えだ。自分のことをしっかりやり、国内市場を強く大きくすることが、経済運営の安定した運営と質の高い発展のための前提条件だ。国内市場を強く大きくすることは、人々のますます増大する素晴らしい生活へのニーズを満たすというだけでなく、これと同時に産業の高度化と市場の開拓発展のためにより大きな可能性を生み出すということでもある。中国経済には極めて規模の大きい市場の優位性と内需のポテンシャルが備わり、非常に強い強靭性、ポテンシャル、融通の余地があり、中国経済の発展の見通しがより輝かしいものになることは間違いない。(編集KS) 

「人民網日本語版」2019年12月17日