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人口が多く土地が狭い日本 なぜ一戸建てを好むのか
  ·   2019-04-30  ·  ソース:人民網
タグ: 住宅;中産階級;経済
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第二次大戦後の日本はわずか23年で都市化率を72%に引き上げた一方で、農村の土地は大量に手つかずのままだった。都市の人口分布は非常にアンバランスでもあり、人口は主に2大エリアに集中していた。1つは東京を中心とする首都圏で、総人口の約3分の1にあたる3700万人が住んでいた。もう1つは関西圏(大阪、京都、神戸などを中心とする地域)で、人口は2千万人を超えていた。

つまり日本の人口の半分以上が国土の約10%に暮らしていたということだ。これ以外の国土の大部分は、必要な農業などの経営活動に利用されるほか、半分に満たない人口がそれぞれ一戸建てを建てても十分に余裕があるものだった。

不動産バブルで住宅価格が高騰し、サラリーマンは都市部を離れることを余儀なくされた。こうした人々の中には破産した不動産市場の投機者も含まれている。バブル経済が崩壊すると、日本政府はこのタイミングで副都心建設と地下鉄・都市鉄道改善の戦略を打ち出し、都市部に密集した人口を効果的に分散しようとした。大都市周辺のエリアや県が新たな一戸建て用地になり、相対的に多い土地供給と厳格な価格監督管理政策により住宅価格は徐々に落ち着いていった。

国土の10%前後の人口が密集した地域にとってみれば、バブル経済でも一戸建てが広がる状況は変わらなかったが、日本の大都市中心部の住居環境をある程度は改善したといえる。

また日本が地震国であることも日本人が一戸建てを建設・購入しようとする原因の1つだった。

▽家を買えない現実 中産階級のシンボルだが 

多くの中国人が考えるのとは異なり、一戸建てに住むことは別荘のような広々した住宅に住むことを意味しない。コンパクトなマンションのようなもので、大半の一戸建ては居住面積が100平方メートルを下回る。人口が多く土地が少ない問題に直面して、日本人は家と家の間の空間をますます縮小してきたため、日本の住宅地の公道は非常に狭いものが多く、車の通行にも人の移動にも不便だ。だがこうした住宅も別の意味を与えられると違ってみえてくる。

90年代には漫画・アニメ作品の「ちびまる子ちゃん」と「クレヨンしんちゃん」がアジアで大ヒットした。どちらもごく普通の日本の家庭の日常を描いており、一戸建ての家に住み、庭のある生活をしている。こうして一戸建ては中産階級の暮らしのシンボルになった。一戸建てをもつことが日本社会では青年から中産階級へ移行するシンボルになった。

日本経済の高度成長期には、中産階級になり、1つの企業で一所懸命に働き、年功序列によって徐々に昇進昇給し、決められたレールを進んでいけば快適な生活は保障された。快適な暮らしのシンボルは一戸建てであり、現在の中国の中産階級が大きな窓のある高層住宅を追い求めるのと似ている。

こうして日本では若いパパたちが30年以上のローンを背負ってでも家を買い求めるようになった。

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