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チャンスを迎えた中国原子力発電の発展
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· 2018-01-31 |
タグ: 原子力;「一帯一路」;経済 | 印刷 |
「発展は不均衡だが、市場はまだ大きい」。世界原子力協会中国地区責任者のフランソワ・モラン氏は現在の原子力発電の市場構造をこう形容した。
先ごろ行われたGNIS・原子力投資フォーラムでも、出席者は同様の共通認識に達した。彼らの見るところでは、中国の原子力発電の発展は依然として戦略的チャンス期にあり、今後20年の発電電力量シェアは4倍になる可能性もある。
広西チワン族自治区で建設が進む防城港原子力発電所
中国の原子力発電は重要な戦略的チャンス期にある
1954年に旧ソ連が初の民用原子力発電所を稼働させてから、先進国の原子力発電は急速に発展したが、その後起こった米国スリーマイル島と旧ソ連チェルノブイリ原発の事故により、世界の原子力発電発展の歩みは遅くなった。やがて石油が1バレル100ドル以上にまで高騰すると、原子力発電の発展は再び息を吹き返す。しかし、2011年に日本の福島第二原発事故で放射性物質漏れが起きたことで再び暗い影が差し、ドイツやスイスを始めとする一部の国・地域は原子力発電の廃止を決定した。しかし事実として、現在多くの国、特に発展途上国は大量の電力を必要としており、原子力発電発展の必要に迫られている。
モラン氏は一枚のカラーグラフを使ってさらに詳細な分析と説明を行った。それによると、アルゼンチン、ベラルーシ、バングラデシュ、中国、ブラジル、フィンランド、ハンガリー、インド、イラン、パキスタン、ルーマニア、イギリス、ロシア、スロバキア、アラブ首長国連邦、トルコなど世界45カ国が原子力発電開発プロジェクトを積極的に検討している。2050年には、世界で原子力発電設備容量が1000ギガワット増え、発電電力総量の25%を占めると予想されている。
中国は重要なパワーになると見られている。「中国電力発展『第13次五カ年』計画」の要求に基づくと、2020年の全国原子力発電設備容量は5800万キロワットに達し、建設中規模は3000万キロワット以上になる見込みだ。データによると、2017年11月現在、中国(台湾地区を除く)ですでに稼動している原子力発電ユニットは37基、建設中の原子力発電ユニットは19基に上る。原子力発電設備容量は世界第4位、発電電力量は日本を抜いて世界のトップ3に入り、建設中の原子力発電ユニット数は何年も続けて世界一にある。
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