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中国は世界経済の「安定器」
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· 2016-06-21 |
タグ: 中国経済;供給側;経済 | 印刷 |
先ごろ、国家統計局は5月の国民経済データを発表した。中国経済運営状況のキーワードは依然として「稳」(安定)と「進」(進歩)である。
5月のデータを見ると、経済成長の「稳」は、主に工業生産、サービス業発展、市場販売、雇用、物価の5つの面に表れている。一方、経済モデル転換の「進」は、産業構造、消費アップグレード、新たな原動力という3つの分野に際立って反映されている。「稳中有進」(安定を保ちつつ進歩を目指す)と「進中求稳」(進歩しつつ安定を維持する)は、現在の中国経済運営における基本特徴である。
国際社会の反応を見てみると、一部の人や研究機関は中国経済モデル転換・アップグレードと発展方式転換が差し迫って必要であることを依然として無視し、中国経済が直面している問題だけを誇張している。しかし、世界銀行が今月初めに発表した最新の『世界経済見通し』は、依然として中国経済の今年と来年の成長率に対する予測を変えておらず、それぞれ6.7%、6.5%としている。経済学者は、世界経済の下振れリスクが拡大する中で、中国経済の着実な運営は世界にとってとりわけ重要だと考えている。
このような国内外の情報から、次のような判断を下すことができる。中国経済の全体的に安定した運営状況は、今年の経済社会発展目標の実現にとってプラスであるだけでなく、世界経済にとっても「安定器」という重要な役割を果たすだろう。
しかし全体的に大きな動きのない経済状況下においては、景気減退が底を打つための基盤はまだ強固ではなく、モデル転換・アップグレードの任務は依然として重い。今年1~5月、工業投資成長は5.4%で、成長率は1~4月より1.5ポイント下がった。所有制別では、民間投資成長が3.9%で、1.3ポイント低下した。工業投資と民間投資の全投資に占める割合はそれぞれ40%以上、60%以上であるため、この2つの成長率が明らかに鈍化したことは、新旧原動力の転換が依然として続いており、経済の内在的原動力の強化を要することを意味している。
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