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日本と韓国が「中等所得の罠」を回避できた理由は?
  ·   2016-05-30
タグ: 日本と韓国;中等所得の罠;経済
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  大きな経済発展の波に乗り、日本は結局、わずか6年でGDP(国内総生産)を倍増させ、国民の収入を倍増させるという目標も67年に達成した。

内需の消費が刺激され、社会の財産が合理的に分配され、国民所得倍増計画は成功した。そして、中間層が明らかに増加し、「一億総中流」の社会ができ、飛躍的に発展する日本の黄金時代が開始。1980年代中期に中等所得の罠回避成功につながった。

福建社会科学院アジア太平洋経済研究所の研究員・全毅氏は、「日本が中間層をうまく生み出した経験を見ると、その『奇跡』の背後には、経済の高度成長が十分の雇用を創出したことがある。うち、製造業の賃金が向上し、特に労働生産率の向上や企業の收入分配制度が、労働者の賃金を向上させた」と分析する。

韓国:「セマウル運動」で都市と農村の格差縮まる

1970年代より以前、韓国の都市部と農村部には大きな格差があった。全国の農家250万世帯のうち、約80%が草の屋根の家に住み、ランプを使っていた。そして、農村の半分は道路が整備されておらず、農民の所得は年間平均130ドル余りにとどまっていた。しかし、1970年代末に、韓国は、農村地域の道路を整備し、電気や水も使えるようになり、その年間平均所得は700ドルと、都市部とほぼ同レベルにまで向上した。このような大きな進歩が実現できたのは、当時のパク・チョンヒ大統領が1970年から「セマウル運動」を実施したからだ。

当時、韓国は工業化と都市化を推進する面で進展を見せていたものの、農業の発展は進んでいなかった。「セマウル運動」は、農村を振興させ、農民の生活理念を向上させることで、農村の近代化を進めることを目標に掲げていた。当初、韓国政府は資金を投じ、セメントや鉄筋を無償で提供して、農民が農村振興に参加し、生活水準を改善させるよう促した。その後、韓国政府は「モデル村」を選出し、全国の農民が一生懸命働いて裕福になるよう鼓舞した。最終的に、農村の環境が改善し、農民の暮らしが良くなり、農民が進んで主導するようになった。

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