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日本経済はそれほど深刻か?GDPから見たもう一つの日本
  ·   2016-04-21  ·  ソース:人民網
タグ: 日本;経済;中日交流
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昼時、飛行機が羽田空港に到着した。実は15年前、乗り継ぎのためこの空港を一度だけ利用したことがある。今でも鮮明に覚えているのが空港の分別ゴミ箱。当時、欧米に何年も滞在していた私はゴミの分類についての取材経験もあった。しかし、日本の空港のゴミ箱の清潔さ、分類の細かさ、マークのわかりやすさは非常に印象深かった。環球網が伝えた。(文:丁剛「人民日報」社高級記者)

バスで中心街を通過し、空港からホテルに移動した。移動中は渋滞も無く歩行者も少なく、大きな戸外広告もとても少なくて、クレーン車を見ることも無かった。こうして見る限り、3800万人の人口を抱える世界最大の都市としてはやや意外な気がした。ふと経済関連ワードである「モデルチェンジ」と「人気」という言葉が思い浮かんだ。

40年余りもの歴史を持つゴミ分別から、堅固で整然とした都市にいたるまで、日本はどこも秩序が保たれており、これはモデルチェンジと関係している。一方の中国人はどちらかというと人気を重視しており、これは中国の人口や文化にも関係している。

日本の高齢化はもはやデータの上だけの話ではないと感じたのは、ホテルの外にいた駐車スタッフも、観光地にいた掃除スタッフも、タクシーの運転手ですら高齢者だったからだ。ホテルのエレベーター内に置かれていた腰掛も高齢者用だという。

日本滞在中も、普段と同じように新聞で経済発展に関するネガティブなニュースをチェックしていた。しかし、日本に来てたった数日だが、GDPなどのデータからは日本の別の一面を見ることはできないと感じた。   同じメディア業界の環球網の石丁副編集長が別のデータを引用して、日本企業の強さを証明してくれた。トムソン・ロイターがまとめた「Top100グローバル・イノベーター2015」では日本企業40社がランクインし、35社の米国を上回っている。マイナス面と見られがちな高齢化さえ、次世代の成長ポイントとなっている。全世界で6万種以上ある高齢者用商品のうち、中国市場では2千種類あまりが取り扱われているに過ぎないが、日本では4万種類余りにも上っている。

データの上では、GDPの240%にのぼる政府債務を抱える日本政府はとっくに破産していてもおかしくない。しかし、これらの国債のほとんどが日本企業や日本国民の貯蓄に組み込まれており、日本国民が国の債務負担を支えているのだ。国民が国を信頼する限り、問題とはならない。

このデータを見た瞬間、日本の高速道路で見かけたある光景を思い出した。ジャンクションを通るたびに、全ての車が整然と並んで順番待ちし、時には300~400メートルほど車が並ぶことがあっても、無理やり前へ横入りしようする車は1台も無く、中央と右側の車道は常に通行可能な状態となっていた。欧米諸国への訪問経験も多いが、これほど秩序ある光景を見たことが無い。秩序が民族にとって集団行動の原則となっている場合、その民族はきっと尋常でない結束力を見せるだろう。高速道路での光景は経済とは無関係だが、日本経済を分析する際に考慮する一つの要因となると思う。

経済に関しては、28年間日本で暮らしている林さんが特徴的な4点を挙げてくれた。それは物価が十数年間ほぼ安定していること、貧富の差がそれほど大きくないこと、不動産の値上がり幅が非常に小さいこと、収入は長年ほぼ増加しておらず、消費も低迷し不振が続いているが、失業率もとても低いことだ。

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