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ビッグデータからみる「海外通販族」の姿
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· 2016-05-10 |
タグ: ビッグデータ;海外通販族;経済 | 印刷 |
天猫国際のデータをみると、化粧品がさまざまな販売品目の中で上位3位をキープし、約4分の1を占めている。年代別にみると、若い層ほど「美を追求」し、大学生の人気商品10品目では、2位の粉ミルク以外はすべて化粧品で、マスク、乳液、口紅、BBクリームなどが並ぶ。
▽どこで買う?
360マーケティング研究院がまとめたデータをみると、海外通販で化粧品を買う時、購入先で真っ先に選ばれるのは韓国で、検索件数では韓国が64%を占めた。日本と香港地区がこれに続く、15年末に韓国関税庁が発表したデータをみると、ショッピングイベント「ダブル11」(11月11日)の期間に天猫商城を通じて韓国から中国に輸出された化粧品は737万ドル(約7億9338万円)に上り、中国人消費者が韓国から海外通販で購入する商品のうち化粧品の占める割合が80%を超えた。
▽海外通販に新税制度実施 免税ではなくなるが「手切族」は健在?
4月8日から、中国では越境ECの小売輸入商品に対する新しい税制度がスタートした。これまでは個人持込・郵送税法式で課税されていたのが、貨物ごとに関税、輸入通関時の付加価値税、消費税を納めるようになった。海外通販族が関心を寄せるのは、税制度が変わってどんな影響が生じるかだ。
業界関係者の話によると、「多くの小規模越境ECプラットフォームが急速な発展拡大を遂げたそのやり方は、海外の工場から大量に物品を買い付け、中国国内の保税区にある倉庫にストックするというものだった。貨物が国内の保税区の倉庫に到着した時には、関税を支払わず、保税区を離れる時には、小分けにして郵送するなど『アリの引っ越し』のような方法で、直接買い手に送り届け、個人持込・郵送税を納めるだけで一般貨物の関税は納めていなかった。一つ一つの小包は小さく、関税を納める必要があるものはほとんどなかった」という。事実上の免税措置のようなものだ。
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