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国内通販が海外通販に代わるのはいつ? 供給側改革
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· 2016-04-06 |
タグ: 中国;供給側;経済 | 印刷 |
少し前に中国の企業家が一風変わった宴会を催した。白いプレートにしゃもじで4種類の白いご飯をよそっただけで、おかずはない。出席者は目隠ししてごはんを食べ、国産の炊飯器で炊いたご飯がどれか当てるという趣向だ。「人民日報」海外版が伝えた。
「微信」(WeChat)の朋友圏(モーメンツ)で伝えられた宴会の様子から、供給側の改革が牽引する中、中国企業が革新を通じて製造業のモデル転換とバージョンアップをはかろうと努力する様子がわかる。
中国は製造大国だ。数十年間に及ぶ発展の時期を経て、2010年に世界一の製造大国となった。だが製造大国から製造強国への道のりでは、まだ長い距離を歩かなくてはならない。中国の製造業が直面する問題は実にたくさんあり、産業は規模こそ大きいが強くはないこと、自主革新能力が不足していること、水準の低い重複した建設が行われていることなどがある。これらはみな中国が製造強国を建設する上で大きな問題となっている。
製造業の問題で、市場の面から最も直感的にわかる事例は、なんといっても中国人の海外通販ブームだ。これは中国製造業の泣き所をはっきりと示している。消費ニーズはあるが、それに対応できないという弱点だ。長期的にみて、モデル転換とバージョンアップは中国製造業が競争力を向上させ、産業の空洞化を防ぐために必ず通らなければならない道だ。中国は製造業のモデル転換・バージョンアップを加速させることで、今後長期にわたり世界規模で競争上の優位性を保つ必要がある。
それでは中国製造業はどのようにモデル転換とバージョンアップを遂げればよいか。供給側改革が新たな発展の構想を切り開いている。革新を通じて、伝統的製造業のバージョンアップとモデルチェンジをはかる、また新しい技術、製品、サービスで需要を迎え入れ、需要を牽引し、需要を生み出すという構想だ。
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