記者が中核集団「華竜一号」総設計師の邢継氏から聞いたところでは、「華竜一号」は計743件の特許と104件のソフトウェア著作権を持っているという。
銭智民氏は、安全性は原子力発電所の生命線だと話す。「華竜一号」は中国初の自主研究開発第3世代加圧水型原子炉技術であり、中国の原子力発電の海外進出における主力ブランドである。原子炉建屋は民間大型航空機が衝突した際の衝撃にも耐えられ、福島の事故のような地震にも耐えられる。
華竜一号の設計では経済性も十分に考慮し、今回最初に建設されている原子炉では国産化率が85%以上に達している。大量生産化後の国産化率は95%に達し、ユニット全体の製造価格を大幅に抑えることができる。他の第3世代原子力発電機と比べてコスト面で強い競争力があり、国際市場競争にも完全に加われる。
福清原子力発電所の工事関係者によると、「華竜一号」の最初の原子炉建造工事全体の工期は62カ月、土木建築主要工期は25カ月だという。後続ユニットは今回の工事施工経験を参考にして、標準化建設、施工技術の改良、管理レベルの向上により、工期の短縮と建造コストの削減が実現できる。
「北京週報日本語版」2015年12月14日