記者が先ごろ福建省福清原子力発電所を取材したところによると、中国核工業集団公司(以下「中核集団」)と中国広核集団有限公司が共同で研究開発した中国自主ブランド第3世代原子力発電技術「華竜一号」の模範工事が、今年5月の福清原子力発電所着工以来着実に進んでいる。同発電所の5号原子炉ユニットのコンクリート流し込みが迅速に進み、原子炉建屋内部円筒形スチールライナー内の三大モジュール据付も無事完了し、「華竜一号」を採用した初の原子炉模範工事建設は全面建設期に入った。
中核集団の銭智民総経理によると、「華竜一号」は国内の原子力発電が安全で高効率な発展を遂げる上で現実的な技術選択肢を提供した。「華竜一号」は後続ユニットの大量建設が可能であり、将来的には原子力発電発展計画目標の実現を促進し、国のエネルギー安全を保障できる。また中国の原子力発電海外進出戦略の実施にとってもプラスになる。
中核集団福清原子力発電所の技術者によると、「華竜一号」の安全指標と性能指標は国際的な第3世代原子力発電技術に対する主流要求を完全に満たしている。先進的な燃料集合体、先進的炉心計測システム、総合デジタル制御システムといった先進技術を応用し、技術プランも先進的なものだ。「華竜一号」はさらに能動+非能動の安全システム設計を採用し、整った重大事故予防・緩和措置を講じ、福島の事故の教訓を十分に学び取っている。その安全性指標は現役の第2世代改良型原子力発電ユニットより2等級以上高く、第3世代の原子力発電指標要求より1等級以上高いもので、安全性が非常に高い。