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西洋映画に新たなインスピレーションもたらす中国的要素
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· 2019-07-22 · ソース:人民網 |
タグ: 映画;ディズニー;文化 | 印刷 |
ディズニーは先ごろ、同社のアニメ映画「ムーラン」をリメークした実写版「ムーラン」の予告編を公開した。1998年にアニメ版「ムーラン」が上映された当時、中国はまだディズニーの主要な市場ではなかった。あれから20年の月日が経ち、中国はすでに世界第二の映画市場となった。南カリフォルニア大学政治学教授のスタンリー・ローゼン氏は、「ディズニーは積極的に中国に照準を合わせている。もし中国の観客を取り込みたいのであれば、文化に着目しなければならない」と指摘した。人民日報海外版が伝えた。
米国誌「バラエティ」の報道によると、マーベルは新作映画「シャン・チー(上気)」で主役を演じる男優のキャスティングにかかっており、中国系で武術ができ、年齢が20-29歳であることを条件としているという。「シャン・チー」の公式英語名称は「Shang-Chi」で、主役の人物はカンフーの大スターであるブルース・リーからインスピレーションを得ている。
近年、西洋映画における中国的要素と中国のイメージはこれまでのような紋切り型、ひいてはネガティブなイメージではなくなり、ますますポジティブなイメージに変わってきている。多くの西洋映画において、中国のイメージはもはや貧しく立ち遅れたものではなくなった。たとえば、2006年の「ミッションイン:ポッシブル3」、2008年のバットマンシリーズ「ダークナイト」、2013年の「007 スカイフォール」などの作品には、中国の栄えた現代都市のシーンが登場している。
上記のような変化の原因は二つある。一つ目は、中国は歴史が長く、文化資源が豊富である点だ。ハリウッドに代表される西洋映画は、中国的要素を取り入れることで作品の表現を豊かにし、題材を刷新して、目新しいストーリー展開や物珍しいビジュアルイメージで世界の観客の映画鑑賞ニーズを満たす必要が生じている点。二つ目は、中国経済の急成長にともない、中国の映画市場がますます成長している点だ。現在では、中国のスクリーン数は世界第1位となっている。西洋映画は中国的要素を取り入れることで中国の観客に親しみやすさを感じさせ、彼らの好感と支持を得ることで、中国市場によりうまく進出し、世界における興行収入を高める必要が生じている。
現在、西洋映画における中国文化要素と実際の中国伝統文化の間には依然として違いが存在する。多くの西洋映画において、太極や陰陽、長城、山水、庭園といった中国文化要素は中国文化の表層的な記号にすぎず、その深層的な内容は表現されていない。西洋映画がこうした要素を取り入れる際に伝えようとしているのは、依然として西洋的な価値観となっている。
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