◇中国への影響
マクロ的にみると、日本の軍事戦略方針の新たな変化は日本の戦略文化、国際戦略構造の変化、アジア太平洋地域の権力の移転など総合的な結果といえる。ミクロ的にみると、周辺の安全環境に対する日本の認識、特に中国の発展のマイナス要素に対する誇大化とそれによる不安をあらわしている。
まず、こうした動きは中国の平和的発展にある程度のプレッシャーをもたらす。日本は米国に追従し、最近再び価値観外交を持ち出し、米国や周辺国とつるんで中国の発展を牽制しようとしている。第二に、中国の東南沿海方面の安全環境がより大きな重圧にさらされる。日本は先島諸島に兵力を配備、これは日本の配備が沖縄から西南方向に500キロ前進し、中国海軍の艦隊が太平洋に入るのを大幅に制約するだけでなく、釣魚島(日本名・尖閣諸島)や台湾問題の解決がより困難になる。第三に、与那国島、宮古島は釣魚島から程近く、宮古海峡は中国海軍の艦船が太平洋に向かう重要な航路で、中日双方の海上摩擦の可能性は一段と高まることから、日本は中国に対する防衛措置を強化した。これは、中国の総合国力の向上と軍事力の発展に対する過剰な反応で、これに対し、われわれは中日の戦略的互恵関係の大局に立つ一方で、相互信頼を高める活動を行うと同時に、日本の西南諸島への兵力増強の動きに注意しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月6日 |