中国の張業遂駐米大使は15日にワシントンで在米中国メディアの合同インタビューに応じ、間もなく行なわれる胡錦濤国家主席による国賓としての米国訪問について「新時代の中米関係を推進する重要な外交活動であり、計り知れぬ意義を持つ」と指摘した。張大使の発言の要旨は次の通り。
胡主席はオバマ大統領の招待で18日から21日まで国賓として米国を訪問する。今年は中米が交流の扉を再び開いてから40周年にあたり、21世紀の2回目の10年間のスタートでもある。現在中米関係は重要な時期にある。両国は各分野の協力で積極的な進展を得ているが、いくつかの新たな試練にも直面している。この時期の胡主席による訪米は、新時代の中米関係の推進にとって重大な意義を持つ。
国交樹立以来、両国関係は全体的に安定を保ち、大きな発展を遂げてきた。現在中米関係は世界で最も重要な2国間関係の1つとなっている。両国は緊密な対話と意思疎通を行なっている。経済的・貿易的つながりは緊密で、人的往来も活発で、協力分野は広範囲に及ぶ。共通利益が溝を大きく上回り、対話と協力が両国関係の本流となっている。
中米は国情が異なり、社会制度、歴史、文化、発展段階にも違いがある。いくつかの問題において両国間に見解の相違や溝があるのは正常なことだ。重要なのは、双方が互いの核心的利益や重大な懸念を尊重・配慮し、対等な対話や協議によってこれらを適切に処理し続けることだ。
グローバル化が引き続き深く進行し、各種のグローバルな試練が日増しに顕在化する中、新たな目で中米関係を扱うことがわれわれに求められている。中米関係はゼロサムゲームではない。共に努力し、対話や相互信頼を強化し、協力を開拓しさえすれば、共栄を実現することができる。
安定し発展を続ける中米関係は、中米両国民のみならず、アジア太平洋地域、さらには世界の平和・安定・発展に寄与する。胡主席の訪米は中米関係のさらに高いレベルでの前進を力強く促すだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年1月17日
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