中国の第2期月探査プロジェクト・嫦娥2号の打ち上げを指揮する李尚福氏は9月30日、現在の気象予報から見て、10月1日に予定通り打ち上げられるとの見方を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
気象予報では、打ち上げエリアでは1日に小雨が予想される。注入から打ち上げ後1時間内に落雷がある可能性は小さく、高空の風や地上の電場も打ち上げの障害にはならない。李氏は「現在のところ、10月1日の打ち上げに天候による影響はないと思う。だが天候の変化は緊密に監視し続けてている」と述べた。
李氏によると、指揮部は10月1日午前10時半に天候について協議し、その結果に基づいて第3段ロケットに低温推進剤を注入するか否かを決定する。いったん注入を開始すると、8時間の打ち上げプロセスに入り、後戻りはできなくなる。
第1段ロケット、第2段ロケットとブースターへの注入作業は30日に無事完了。各システムの技術状態も良好で、打ち上げ準備は整っている。10月1日の打ち上げの唯一の不安材料は天候だ。
「打ち上げに影響を与える気象条件は主に落雷、大雨、地上と高空の強風だ」??。李氏は「西昌は中国南西地区の落雷多発地。気象条件が頻繁に変り、局地的な天候変化も目立ち、短時間内に局部対流を形成しやすい」と指摘する。
人工的な天候コントロールの可能性については「ロケットの打ち上げには広い地域の気象条件が関わるので、人工的なコントロールは難しい」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年10月1日
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