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中日韓首脳会談に出席する温家宝総理 |
第3回中日韓首脳会談が29、30の両日に韓国・済州島で開かれた。会談は韓国の李明博大統領が議長を務め、中国の温家宝総理、日本の鳩山由紀夫首相が出席した。
中日韓首脳は近年の中日韓協力の急速な拡大と発展を積極的に評価し、今後10年間の中日韓協力の発展の方向性や重点協力分野を策定。重要な国際・地域問題について踏み込んで意見交換し、幅広い共通認識に至った。また、善隣、相互信頼、包括的協力、互恵、共同発展の方向に沿った3国関係の前進をたゆまず促し、3国間協力を新たな高みへと押し上げていく考えを強調した。
温総理は「現在、世界は深く複雑な変化の最中にあり、本地域は多くの新たな試練や困難に直面している。中日韓は3国国民の根本的利益と本地域の長期的な繁栄・安定に立ち、意思疎通と協調を強化し、互いの重大な関心に配慮し、敏感な問題を適切に処理し、政治的相互信頼を強化し、北東アジアの平和と安定を守らなければならない。3国間協力を深める上で、これが最も重要な基盤となる」と述べた。
また「世界金融危機に対処する過程で、中日韓は緊密な意思疎通と協調を保ち、保護貿易主義に共同で反対し、各分野の協力を深め、開拓し続けて、各々の経済回復と相互貿易の成長を達成した。3国間協力は金融危機の試練に耐え抜き、包括的発展とたゆまぬ深化という良好な基調を呈している。世界経済の回復にはなお多くの不確定要素がある。3国は合理的な政策を継続し、取り組みを一層強化し、経済回復・好転基調を揺るぎないものにすると同時に、長期的視点に立ち、3国および域内経済の安定的回復と長期的発展に資する環境を整え、東アジア共同体の構築に力強い活力を注ぎこむべきだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年5月31日 |