中国の農業と農村経済は今年上半期、発展の傾向にあり、農産物の供給能力と品質安全のレベルが着実に向上し、北京五輪開催に向けての重要な条件をつくり出している。これまで、五輪向けの農産物生産基地に対して行った残留農薬モニタリングや畜産品・家禽養殖などの専門モニタリング、水産物モニタリングなどがすでに完了し、野菜や果物、豚の尿のサンプリング検査の合格率はいずれも100%に達し、グリーン食品と有機食品の合格率も100%に達している。
今年初め、農業部と北京、河北など17の省・直轄市の政府は、五輪期間における北京市の農産物供給が十分な数、一流の質、豊富な品種、安定した価格を確保できるよう、「品質保証、安全保障、五輪援助」を趣旨とする「農産物の品質安全保障行動」を共同で始動させた。現在、農産物生産基地の生産は安定し、農業基準化生産が推し進められ、市場に対する監督・管理が全面的に強化され、産地からの進出許可と市場への参入許可に関する管理が円滑に進み、緊急対応メカニズムと保障措置が整い、五輪期間の農産物供給と農産物の品質安全確保などに関する業務も準備が整い、すべて五輪大会が求められている基準に達している。
農業部の孫政才部長は「五輪向け農産物の品質安全保障はすでに正念場に入り、各クラスの農業部門はさらに各保障措置を徹底させ、各部門間の連携を緊密にし、各サービスがより行き届くようにし、農産物の供給量と品質安全を確保すると同時に、これを契機に、全国の農産物の品質安全と監督・管理のレベルをさらに高めなければならない」と強調している。
「北京週報日本語版」2008年7月15日 |