自習記者 繆 暁陽 撮影記者 石剛
3月12日夜6時、2007「中日文化・スポーツ交流年」の開幕レセプションが在中国日本大使館で開かれ、中日両国の各界から約200人が出席した。
開幕式で宮本雄二中国大使は「日中国交正常化35周年にあたる2007年を『中日文化・スポーツ交流年』とすることは先般の訪中の際、安倍総理と胡錦濤主席、温家宝総理とのあいだで合意されたものであります。この合意を受けて、北京においては今週を開幕週間とし、今後さまざまな文化・スポーツ行事が執り行われる予定であります。その最初のイベントとして、13日の夜、北京展覧館劇場にて『日中スーパーライブ in 北京』が開催されます。このライブは日中の若者たちが共同作業で作り出すものです。日中同士が相手の文化を理解し、人間として理解し合う相互理解の場となれば、素晴らしいことだと思います」と挨拶した。
開幕週間中のほかの活動について日本外務省の浅野勝人副大臣は「15日から『日本映画祭』が実施されます。
 そして、週末には御洗手実行委員長が北京を訪れ、今夜の開幕記念レセプションに続いて、『中日文化・スポーツ交流年』の開幕宣言をする予定です。開幕ウィークをスタートとして、青少年や各種スポーツの交流、日本の祭りやアニメ、音楽祭、日中共同制作によるテレビ番組などを通じて、日本の現代文化の紹介に力を入れてまいります」と述べた。
次に、浅野副大臣は日本政府を代表して、中国の大学5校から選ばれた学生の代表にDVDを贈呈した。同時に「中国の青年に日本について理解を深めてもらうため、後日、日本政府はNHKの番組をはじめ、現代日本について幅広く紹介するDVDを中国の大学170校に送付させていただきます」と述べ、挨拶の最後に、氏は一つの大きくて赤いリンゴを持ち上げて、「今夕は日本の食のご紹介を兼ねて、日本のリンゴを皆さんに味わっていただくよう日本から持参しました。どうぞご賞味下さい」と語った。
中国側の代表である文化部の孟暁駟副部長は「今年は中日国交正常化35周年であり、去年の安倍首相の中国訪問中に両国政府は共同声明を発表し、『中日文化・スポーツ交流年』の記念イベントを決定した。中国政府はこれを非常に重視しており、文化部や外交部など、七つの委員会からなる交流年の中国側委員会を組織し、文化部部長の孫家正氏が委員長を務めることになった。交流年には、中国で開催するイベントは100件近くあり、中日が共に努力することで、『中日文化・スポーツ交流年』は両国国民の心が通じ合い、中日の友好を促進しする上で積極的な役割を果たすと信じております」と挨拶した。
そして、日本側執行委員会の内田事務局長が「中日文化スポーツ交流年」のロゴマークとキャッチフレーズを
発表した。マークの趣旨はChinaとJapanの頭文字の「CとJ」をダイナミックに交流させ、新しいハートを生み出すことをイメージしたもの。今後、このシンボルマークはいろいろなイベントで広くPRされる。ロゴマークは日本側の加賀谷美幸さんが「日中交流の心」という意味でデザインし、キャッチフレーズは湖北省の黄新国さんが作成した。
最後に、13日夜の「日中スーパーライブ in 北京」に出席するw-inds、中孝介さん、後藤真希さん、平原綾香さん、紀敏佳さんなど日中の若手アーティストたちも簡単に自己紹介をし、記念レセプションで挨拶した代表らと記念写真に収まった。
孟暁駟副部長が語ったように、寒い冬は次第に遠くなり、また美しい春がやってきた。北京の玉渊潭公園には日本政府が35年前に寄贈した中日友好を象徴する桜の蕾が開こうとしている。交流年の一連のイベントは美しい桜の同じように中国の大地に花開き、また一人ひとりの心の中にも咲き続けるだろう。
図1、宮本雄二中国大使
図2、浅野勝人外務省副大臣
図3、孟暁駟文化部副部長
図4、発表されたロゴマークとキャッチフレーズ
図5、代表らと記念写真を撮る若手アーティストたち
「北京週報日本語版」2007年3月14日
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