ホーム >> 中国を知るためのキーワード >> 本文 |
改革開放に関するキーワード:基本方針の章
|
· 2018-11-21 |
タグ: 改革開放;基本方針;キーワード | 印刷 |
一、基本方針の章
鄧小平理論
中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議(1978年12月18日から22日まで北京で開催)以降、鄧小平氏を主要な代表とする中国共産党員は中華人民共和国成立以来の正反両面の経験と教訓を総括し、思想を解放し、実際に即して真理を求めて、全党の活動の中心を経済建設に移すことを実現し、改革開放を実行し、社会主義事業発展の新たな時期を切り開き、中国の特色ある社会主義を建設する路線、方針、政策を徐々に形成し、中国が社会主義を建設し、社会主義を打ち固めて発展させる基本課題を明らかにした。1992年10月、江沢民氏は中国共産党第14回党大会の報告で、中国の特色ある社会主義の主要な内容をさらに九つの方面に総括し、この理論の創始者が鄧小平氏だということを強調した。1997年に鄧小平氏が逝去し、同年10月に開催された中国共産党第15回党大会は鄧小平氏の中国の特色ある社会主義の建設に関する理論を鄧小平理論と名付け、それを党の旗印とし、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想と並ぶ党の指導思想とした。
「三つの代表」重要思想
中国共産党第13期中央委員会第4回全体会議(1989年6月23日から24日まで北京で開催)以降、江沢民氏を主要な代表とする中国共産党員は中国の特色ある社会主義建設の実践の中で、社会主義とは何か、社会主義をどのように建設しどのような党を建設するか、どのように党を建設するかという認識を深め、党を治め国を治める新たな貴重な経験を積んだ。2000年2月、江沢民氏は広東省を視察中に「三つの代表」の要求を提起し、党の内外と国内外から大きな反響を引き起こした。2001年7月、江沢民氏は党中央を代表して建党80周年慶祝大会で重要講話を発表し、「三つの代表」重要思想の科学的意味と基本内容を系統的に説明した。2002年11月、第16回党大会は「三つの代表」重要思想をマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論とともに、必ず長期にわたって堅持しなければならない指導思想として確立した。「三つの代表」重要思想の核心的内容とは、中国共産党は終始して中国の先進的生産力の発展の要請を代表しなければならない、終始して中国の先進的文化の前進の方向性を代表しなければならない、終始して中国の最も広範な人民の根本的利益を代表しなければならないというものだ。
科学的発展観
中国共産党第16回党大会(2002年11月8日から14日まで北京で開催)以降、胡錦濤氏を主要な代表とする中国共産党員は新たな発展要求に基づき、新しい情勢下でどのような発展を実現し、どのように発展するかなどの重要な問題をしっかりと認識し、それに答え、人間本位で全面的に調和して持続可能な発展を目指す科学的発展観を形成した。科学的発展観の第一の要務は発展で、核心は人間本位で、基本的な要請は全面的かつ調和的で持続可能な発展で、根本的な方法は統括的に計画しながら、各方面にも配慮することだ。
2007年10月に開催された第17回党大会は科学的発展観を党規約に盛り込んだ。2012年11月に開催された第18回党大会は科学的発展観をマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想とともに、必ず長期にわたって堅持しなければならない指導思想として確立した。2018年3月、第13回全国人民代表大会第一期会議で可決した『中華人民共和国憲法修正案』では、科学的発展観が国の政治生活や社会生活における指導的な地位を確立した。
習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想
中国共産党第18回党大会以降、国内外の情勢の変化と国家の諸事業の発展に伴い、中国共産党には重要な時代的課題が突き付けられるようになった。それは、理論と実践を結び付けて「新時代において、どのような中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか、いかにして中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか」という時代的課題だ。この重要な時代的課題を中心に据えて、中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、思想を解放する こと、実際に即して真理を追求すること、時代とともに前進すること、真理を求めて実践に励むことを堅持し、弁証法的唯物論と史的唯物論を堅持し、新たな時代的条件と実践の要請としっかり結び付け、全く新しい視野に立って共産党の執政法則、社会主義の建設法則、人類社会の発展法則に対する認識を深め、困難に満ちた理論探究に取り組み、重要な理論革新の新たな成果を収め、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を形成した。
習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想は、次の八つの点を明確にしている。△中国の特色ある社会主義を堅持し発展させなければならず、その総任務は、社会主義現代化と中華民族の偉大な復興を実現することで、具体的には、小康社会の全面的完成を土台に、二段階に分けて今世紀中葉までに、富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国を築き上げることだ。△新時代の中国の主要な社会矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾で、人民を中心とする発展思想を堅持し、個々人の全面的な発展と全人民の共同富裕を不断に促進しなければならない。△中国の特色ある社会主義事業の総体的配置は「五位一体」で、戦略的配置は「四つの全面」だということや、道・理論・制度・文化への自信を固めるよう強調している。△改革の全面的深化の総目標は、中国の特色ある社会主義制度を充実・発展させ、国家統治体系・統治能力の現代化を推し進めることだ。△法に基づく国家統治の全面的推進の総目標は、中国の特色ある社会主義法治体系を整備し、社会主義法治国家を建設することだ。△新時代における党の軍隊強化目標は、「党の指揮に従い、戦闘に勝利でき、優れた気風を持つ」人民軍隊を建設し、人民軍隊を世界一流の軍隊に築き上げることだ。△中国の特色ある大国外交は、新型国際関係の構築を促し、人類運命共同体の構築を促さなければならない。△中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導で、中国の特色ある社会主義制度の最大の優位性は中国共産党の指導で、党は最高の政治的指導勢力で、新時代の党建設の総要求を打ち出し、党建設における政治建設の重要な地位を際立たせている。
習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想は、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を継承し発展させたもので、マルクス主義の中国化の最新の成果で、党と人民の実践経験と集団的英知の結晶で、中国の特色ある社会主義理論体系の重要な構成部分で、全党・全国人民が中華民族の偉大な復興の実現に向けて奮闘する上での行動指針で、必ず長期にわたって堅持しかつ不断に発展させるべきものだ。2018年3月に可決した『中華人民共和国憲法修正案』では、習近平「新時代の中国の特色ある社会主義」思想が国の政治生活や社会生活における指導的な地位を確立した。
中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議
1978年12月18日から22日まで、中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議(第11期3中全会)が北京で行われた。中心的な議題は、全党の活動の重点を社会主義現代化建設に移すことについての討論だった。この会議の前、11月10日から12月15日まで、中央工作会議が開かれ、党の活動重点の転換、党の優れた伝統の回復と発揚などに対して、積極的な提言が出された。鄧小平氏は中央工作会議の閉会式で「思想を解放し、実事求是の態度をとり、一致団結して前向きの姿勢をとろう」と題した重要講話を行った。この講話は事実上、その直後に開かれた第11期3中全会の基調報告となった。第11期3中全会は、経済調整、経済管理改革、農業への重視、人民生活の改善などを巡って、重要な政策を打ち出し、党のマルクス主義思想路線、政治路線、組織路線を確立した。
この会議は、中華人民共和国成立以来の中国共産党史上で深遠な意義を持つ偉大な転換だった。それは、長期的な「左」の誤りと「二つのすべて」の束縛を根本的に突き破り、「思想を解放し、頭を働かせ、実事求是の態度をとり、一致団結して前向きの姿勢をとる」という指導方針を確定し、党中央の指導思想を階級闘争から経済建設へと移し、改革開放の任務を打ち出した。これにより中国は、「階級闘争を要とする」から経済建設中心へ、硬直・半硬直から全面改革へ、閉鎖・半閉鎖から対外開放へという歴史的転換を迎えた。思想解放、実事求是の思想路線の導きの下、どのように社会主義を建設するかという問題をめぐって、中国の社会主義初級段階という国情から出発して、「一つの中心、二つの基本点」(経済建設を中心とし、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持すること)の基本路線を創造的に打ち出し、党の総政策を形成し、全く新しい政策体系を構築し、中国の特色ある社会主義建設の改革開放の道を歩むという全面的な政策の革新を行い始めた。
前のページへ1245次のページへ |
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
住所 中国北京市百万荘大街24号 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP备08005356号 京公网安备110102005860号