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中米関係の行方

 

新たな大国関係を築く

中米両国にとって、競争と協力の関係をうまく処理し、小異を残して大同につき、大同で小異を克服し、異なる点はあっても協調し、手段は異なっても目的を同じくし、互いに滅ぼし合うのではなく共に繁栄することを目指す新興大国関係を確立するためのカギは、双方間に戦略的相互信頼が築けるかどうかにある。両国の最近の一連の行動はすべてこの目標に向かって展開されたものだと言ってよいだろう。4月に行われた中米人文交流ハイレベル協議も、今回の第3回戦略・経済対話もこの点に着眼し、それに続くバイデン米副大統領の訪中と習近平副主席の訪米もこの任務を担っている。こうした頻繁で効果的な全方位協力は、本当の「パートナー関係」確立のために好ましい情勢を作り上げ維持して行くのに役立つだろう。

もちろん、本当の中米パートナー関係の確立は決して容易でないことも知っておかなければならない。中米両国は、政治制度や意識形態、発展段階の異なる2つの世界的大国間の長期的に平和で友好的な21世紀の新しい関係モデルを切り開こうとするならば、そのプロセスは参考にする経験も前例もなく、非常に複雑で苦難に満ちたものになるだろう。やすやすと出来るものではないはずだし、順風満帆でもないだろう。その間、摩擦や抵抗は避けられない。特に政策決定の角度から言えば、今後の中米関係はさらに複雑な政策決定環境に直面し、政策決定に影響を与える客観的要因(国内世論、第3国など)と主観的検討事項(部分と全体の利益、短期目標と長期目標、対内と対外の2つの大局をいかに協調するか)はこれまでより多くなり、政策決定権力も日増しに分散していくだろう。従来の「トップダウン」方式や「秘密裏外交」を続けようとすれば、さらに大きな制約に直面することになる。

「北京週報日本語版」2001年5月20日

 

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