砂漠化は世界的な問題
資料によると、最初に「砂漠化」という専門用語を提起したのはフランスの植物学者・生態学者のA.Aubrévilleだという。1990年代から、砂漠化問題は各国の科学者に重要視され始めたと同時に、各国政府にも注目され始めた。国連は幾度も会議を開いて砂漠化問題を専門に討議した。1992年、世界各国はブラジルのリオデジャネイロに集まり、持続可能な開発実施の具体方法を討論し、各国・地域と関係国際機関が持続可能な開発を実現するために実行すべき行動計画『アジェンダ21』を採択した。
1994年10月、世界各国政府の代表がパリで国連『砂漠化対処条約』に署名した。この条約では、「砂漠化」を「乾燥地域、半乾燥地域及び乾燥半湿潤地域における種々の要因(気候の変動及び人間活動を含む)による土地の劣化」と定義している。
紹介によると、現在のところ世界の約3分の1の陸地が砂漠化の脅威にさらされており、それによる社会、経済、環境への影響もますます深刻さを増している。各国は砂漠化と土地劣化を経済や社会の長期発展につきつけられた重大な挑戦の1つと位置づけている。
中国国家林業局が発表した『第4回中国砂漠化及び砂質化状況公報』によると、中国は世界で砂漠化面積と砂質化面積が最大の国である。2009年末現在、砂漠化土地面積は262万3700平方キロ、砂質化土地面積は173万1100平方キロで、さらに明らかに砂質化傾向にある土地が31万平方キロある。
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