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積極的に大国の責任を担う中国の注目すべき排出削減成果
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韓一元 · 2021-08-18 · ソース:北京週報 |
タグ: 気候変動;排出削減;政治 | 印刷 |
河北省張家口市宣化県の風力・太陽光ハイブリッド発電場(写真=新華社提供)
現在、気候変動がもたらすさまざまな脅威はますます深刻化し、世界は気候変動の臨界点に向かって加速している。中国は積極的にグローバル気候ガバナンスに参加し、パリ協定の排出削減義務をしっかりと履行し、発展途上大国として二酸化炭素(CO2)排出量のピークアウトとカーボンニュートラルの目標を率先して掲げ、中国国内のグリーン発展を推進しており、国際社会の各方面から賛同と称賛を得ている。しかし、一部の先進国は中国に対し、現在の国力や発展段階を超えた排出削減の責任を負わせようと圧力をかけ続けているが、その論拠が成り立たないのは明白だ。
第一に、1人当たりの排出量から見ると、中国はアメリカやオーストラリアなどの先進国よりはるかに低い水準にある。オックスフォード大学のウェブサイト「Our World in Data」のデータによると、2019年の中国における1人当たりのCO2排出量は7.1トンで、アメリカの16.1トンやオーストラリアの16.3トン、韓国の11.9トン、日本の8.7トンと比べて少ない。さらに、1970年代から21世紀初頭にかけて、アメリカの1人当たりのCO2排出量は20トンを超えたこともあったが、中国は数十年にわたって低い水準にとどまり続けている。
第二に、過去の排出量から見ても、中国は最大のCO2排出国ではない。19世紀以前、世界のCO2排出量はほぼすべてイギリスからのものだった。2度の世界大戦の間、アメリカは急速な経済成長を遂げ、一時は世界のCO2排出量の半分を占めていた。
第三に、CO2排出強度から見ると、中国は経済成長を実現しながらも着実に削減している。CO2排出強度とは単位国民総生産(GDP)当たりのCO2排出量のことであり、2020年末までに中国の同値は2005年に比べて約48.4%低下した。これは、GDP1ドル創出ごとに生じるCO2排出量が2005年より半分近く減ったことを意味し、気候変動対応のための2020年行動目標を大幅に上回り、中国のグリーン・低炭素発展の歩みが成果をあげていることを示している。
第四に、国際分業の観点からすると、中国が生産過程で発生したすべてのCO2排出の責任を負わされるのは不当だ。グローバル化の進展とともに、先進国は数多くの生産過程を海外にアウトソーシングし、中国は次第に「世界の工場」へと発展してきた。ドイツの国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」によると、21世紀の最初の10年間で、中国のCO2排出量のうち約5分の1が輸出商品に関連するものだった。現在、ますます多くの学者が主張するように、CO2排出の責任は生産者だけではなく、経済的利用に基づいて消費者と生産者が共同で負担すべきだ。
(韓一元・中国現代国際関係研究院世界政治研究所助理研究員)
「北京週報日本語版」2021年8月18日
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