３月３日、アメリカのＰＲ会社・エデルマンはグローバルな信頼度調査「エデルマン・トラストバロメーター」の２０２０年度版を発表した。調査結果によれば、中国人民の政府、企業、メディア、非政府組織（ＮＧＯ）に対する信頼度は世界の各主要経済体でトップを占めた。中国の調査対象者の政府に対する信頼度も引き続き向上して９０％（昨年は８６％）に達し、世界の平均水準を大きく上回り、アメリカ（３９％）の２倍以上の高さだった。

この結果はアメリカの政治家が目にしたくないものかもしれない。昨年１１月、アメリカのポンペオ国務長官がドイツ訪問で談話を発表した際、中国政府と国民の関係に水をさそうとし、中国における「カラー革命」を引き起こそうと考えたが、エデルマンが発表した「エデルマン・トラストバロメーター」は明らかにポンペオ国務長官のようなアメリカの政治家に見事なまでの痛撃を与えた。

エデルマンは世界最大のＰＲ企業で、なおかつアメリカの企業であり、その報告の権威性と客観性はアメリカの政治家に言わせれば疑いようのないものであるはずだ。この報告を見た西側の一部の人々はもしかすると、「なぜ中国人民の政府に対する信頼度が最も高いのか？」と理解に苦しむかもしれない。

そう、なぜ中国人民の政府に対する信頼度は最も高いのか？アメリカ民衆の政府に対する信頼度が３９％であることから言えば、ポンペオのようなアメリカの政治家が嫉妬する心理は想像に難くない。その答えを西側の政治家は理解せず、また信用しないかもしれないが、中国人民の政府に対する信頼は間違いなく、主に以下の原因によるものだ。

中国人民の政府に対する信頼は、中国共産党の人民のための執政思想・理念によるものだ。中国共産党は成立したその日から人民を第一とし、中華人民共和国成立後、人民のための執政理念は政府要員の行動指針となっている。２０１９年、中国共産党は数か月にわたって「初心を忘れず、使命を胸に刻む」をテーマとした教育活動を展開し、「人民の幸福を追求し、中華民族の復興を図る」ということは中国共産党の初心であり、使命であって、この初心と使命は結党から現在までの共産党員の勇往邁進を激励し、今後新しい世代の共産党員もそれらを代々受け継ぎ、果敢に前へと進むよう突き動かす。過去７０年あまり、中国共産党は中国人民を列強による抑圧から解放して自由へと導き、飢餓と貧困から抜け出して富裕へと向かわせ、この地上において尊厳ある暮らしを送れるよう中国人民を導いてきた。このような政府を人民が信頼しないことがあるだろうか？

中国人民の政府に対する信頼は、中国共産党の人民を中心とする活動の実践によるものだ。習近平総書記は「人民の素晴らしい生活への求めはわれわれの奮闘目標である」と述べている。人民を中心とすることは、中国政府の執政思想であり、政府要員の執政における行動指針でもあり、人民を中心とすることを堅持し、人民の幸福の増進を活動の出発点として、絶えず人民によりよい教育、より多くの就職口をもたらし、よりよい生活環境を創造する。同時に１９９８年の大洪水、２００８年の四川大地震などの災害において、人民が最も必要としている時には、常に第一線に突き進む政府要員の姿があり、困難に直面した際にはいつも「私は共産党員だ、私が助けに行く」という声が聞こえる。今年、新型コロナウイルスによる肺炎が発生したのち、中国共産党と中国政府は人民の生命の安全を第一とし、進んで患者の治療に当たり、新型肺炎の感染拡大を防止・コントロールし、全国の医療従事者を組織し、物資を手配して武漢へ救援に駆けつけ、全国の人民を導いて新型肺炎を防止・コントロールする人民戦・阻止戦の火蓋を切り、わずか１カ月の間に事態を好転させ、より多くの人々の健康を守った。このような政府を人民が信頼しないことがあるだろうか？

中国人民の政府に対する信頼は、中国共産党が人民を導き中華民族を振興する弛まぬ追求によるものだ。すべての中国人民はいずれも中華の復興という夢を持ち、この夢は中国共産党の導きがあってこそ実現できると、歴史は中国人民に示している。中国共産党の導きのもと、現在の中国人民は歴史上のいかなる時と比べても中華民族の偉大な復興という目標に最も近づいていることを、現実もまた中国人民に示している。中華民族の偉大な復興の実現のためには中国共産党の指導を堅持しなければならないことを人民は知っており、中国共産党もまた、中華民族の偉大な復興の実現のためには人民にしっかりと寄り添わねばならないと理解している。中国政府と中国人民は水と魚のように切っても切れない関係にあり、このような政府を人民が信頼しないことがあるだろうか？

以上のような主な原因について、西側の政治家はもしかすると、これらはいずれも中国共産党の思想宣伝であり、信じられないと言うかもしれない。西側の政治家のこのような考え方は、依然として彼らが中国の国情について理解していないことを示すに過ぎない。

信じようが信じまいが、これらの原因は確実に中国人民の政府に対する厚い信頼の原因だ。もし理解できないならば、次の言葉だけでも覚えておくべきだ。中国政府は少数の特権階級のために奉仕する政府ではなく、広範な人民大衆の幸福をもたらす政府である。

「北京週報日本語版」2020年3月12日