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新たな契機を迎える中国・ASEAN関係
陳須隆  ·   2017-08-09
タグ: ASEAN;南中国海;政治
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周知の通り、一部の域外勢力は良からぬ戦略的企みを持ち、南中国海問題を口実にして、ASEAN諸国をそそのかして中国との関係を引き離そうとし、対立が激化するのも構わず、背後で情勢を操っている。その目的は地政学上、経済上、安全保障上「漁夫の利」を占めることだ。その最新の例として挙げられるのが、東アジア協力関連外相会議期間中、米日豪3カ国の外相が南中国海問題に関する共同声明を発表して引き続き扇動を行ったことだ。しかし「南中国海行動規範」枠組み文書の策定と承認は、中国とASEAN諸国に意見の相違を適切に調整し、南中国海問題をしっかりと処理し、中国・ASEANの戦略的関係の大局を把握する能力と知恵があることを示している。

中国・ASEAN関係が成熟期に入るに従って、双方の関係はより成熟し、理性的なものになり、内外の妨害を排除することができるようになっていくだろう。中国・ASEAN外相会議で、中国は「中国・ASEAN戦略的パートナーシップ2030ビジョン」策定、「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)構想とASEAN相互接続計画のリンク実現など七大提案を打ち出し、ASEAN側から前向きな反応を得た。王毅外交部長は次のように指摘している。中国・ASEAN戦略的パートナーシップは全面的に発展し持続可能な新段階に入った。この新段階では、双方は戦略の揺るぎない不変性を強め、内外の妨害を断固として排除し、平和と発展という大きな方向性を見据えるべきである。同時に、肯定的な目で相手に対応し、互いを発展のチャンスと捉え、互いの重大な関心事に配慮し、地域発展と互いの政策的方向性などについて対話を強化し、相互理解を増強し、相互の邪推を減らしていく必要がある。知恵が及ばず、当面は解決できない問題については、双方は相互尊重と友好的協議の態度を堅持し、小異を残して大同に就き、適切に調整するべきである。

中国とASEAN諸国は双方関係の質的向上・グレードアップの歴史的契機を捉え、勢いに乗じ、同じ目標に向かって歩み寄り、中国・ASEAN運命共同体構築のために絶え間なく新たな原動力を提供していかなければならない。

(陳須隆:中国国際問題研究院国際戦略研究所所長、研究員)

「北京週報日本語版」2017年8月9日  

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