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陳舟少将「中国の軍改革は全体的かつ革命的変革」
本誌記者 白石  ·   2017-03-11  ·  ソース:
タグ: 軍改革;航空母艦;政治
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3月4日午後、国務院新聞(報道)弁公室のアレンジで、全国人民代表大会代表で軍事科学院軍事戦略研究部研究員の陳舟少将が中国の国防・軍建設に関する状況を説明し、国内外メディアが関心を寄せる重要問題について記者の質問に答えた。

軍改革の重点は何か?

「今回の国防軍改革は全体的で革命的な変革だ」。陳舟氏はこう指摘し、「我々はすでに軍指導指揮体制の改革を先行して展開しており、飛躍的な進展があった」と述べた。

軍改革の重点と方向について陳氏は、「さしあたって、中国の国防・軍建設の改革重点は軍の規模構造と軍事力編成改革の推進だ。そのうち重要なのは規模圧縮と構造調整であり、特に軍種比率の調整を行わなければならない。同時に軍政策制度の改革も進めており、さらに軍民融合面の改革も推進していく」と述べた。

陳氏は、「これは人民解放軍の軍事力体系全体に対する再編であり、改革全体に対する力の入れ方、規模ともに非常に大きい」と強調。「軍政策制度改革における重要な取り組みは、文官人員制度、軍階級主導の軍官等級制度、軍官職業化制度を確立することだ」とした。

現在、解放軍の軍官等級制度には軍階級と職務の2つの体系が併存している。これについて陳氏は、今後は軍階級を主とした等級制度へとシフトしていく方針を示した。

中国の航空母艦建造の進展状況は?

「中国海軍の2隻目の航空母艦『山東』はいつ進水し就役するか」との質問に対し、陳氏は次のように明かした。「航空母艦は中国が海軍を拡大する上での象徴的プロジェクトだ。航空母艦『遼寧』は試験、訓練ともに優れた成果を残した。質問の『山東』進水についてだが、まだ命名されていない。名前は今後海軍の水上艦艇命名条例に基づいて命名される。それが2隻目の航空母艦になる」。

「2隻目の航空母艦の建造は順調に進んでいる。すでに船体の組立が終わり、現在設備の取り付けを行っている。非常に順調だと言っていい。適切な時機を見て命名されるだろう」と陳氏は語った。   

中国は将来的にいくつ航空母艦隊を必要とするかについて、陳氏は次のように述べた。「それは国家戦略と軍事戦略のニーズに基づいて最終的に確定する。我々はさらに航空母艦編隊を編成する必要がある。しかし確かな点が1つある。我々は決して米国のように航空母艦編隊を12も編成することはない。中国にその必要はない。米国の目標は世界で霸を唱えることであり、同時に世界の絶対的な安全と絶対的な軍事的優位という地位を守ろうとしている。中国にそれは必要ない。我々の国防政策は防衛的なものであり、我々の軍事戦略は積極的防衛だ」。

「中国海軍の発展、中国軍事力の発展は無制限ではなく、適度なものであり、我々の国防政策の要求と一致している。もちろん中国の安全保障、発展利益とも一致する必要がある」と陳氏は強調した。

中国は海外軍事施設を建設するか?

陳氏はこの問題について次のように述べた。「国の発展に従って、中国の海外利益全体がますます顕著になってきた。毎年延べ1億人以上が国外に行き、3万社余りの企業が世界各地に分布している。海外の資源・エネルギー・シーレーンの安全、海外の法人・公民の安全に対する保障はますます際立った問題となっている。従って、軍隊の使命・任務も変わってきた。それには海外利益の保護能力増強も含まれる」。

国外メディアが関心を寄せるジブチでの施設建設について、陳氏は以下のように述べた。「ジブチで建設している支援施設は、主に中国の護衛艦隊の地域安全維持や人道主義援助の任務遂行を強化するためのものだ。現在これらの施設は順調に稼働しており、将来は我々の護衛艦隊のために役割を発揮するだろう。将来新たに他の施設を建設する必要があるかについては、中国の国家安全利益が次第に拡大し、軍隊の使命・任務に新たな変化が生じるに従って、新たな考えが出てくると思う」。

「北京週報日本語版」2017年3月11日

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