毎年の両会で軍事はホットな話題となる。これまで注目を集めた軍事費増加、兵器・装備、軍の腐敗対策などの軍事関係の話題のほか、大規模軍縮、軍改革、人事異動などが今年の両会の新しい話題となる。解放軍代表団の百人余りの将軍たちは毎年国内外記者たちの重点取材対象になる。今年、将軍の顔ぶれは大きく変わる。2015年末から2カ月余りの間に、中国の軍隊は建国以来最大規模の体制改革を行った。解放軍代表団の大多数のメンバーは職務と肩書きが変わった。両会期間中、軍改革後の一連の成果が集中的に示されることになる。
軍改革後、軍隊は主に軍事委員会機関部門、軍種ごとの部隊、五大戦区、七大軍区善後弁公室、軍事委員会三大直属軍事大学などの系統に分けられた。新体制への転換と職務の変更は秩序正しく進められており、高層から末端へと広がりつつある。戦略区域ごとに設置された五大戦区は役割分担が明確で、例えば東部戦区は東中国海と台湾海峡方面、南部戦区は南中国海と東南アジア方面、西部戦区は南アジアと中央アジア方面を担当するといった具合だ。新しい軍種、新しい戦区がいかにして職務を履行し軍変革に適応するかは、当面の軍隊整備における重点である。