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安倍首相訪欧、南中国海問題に再び言及
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· 2016-05-06 |
タグ: 南中国海;EU;政治 | 印刷 |
欧州訪問中の日本の安倍晋三首相は現地時間3日、EU本部を訪問したほか、ベルギーのミシェル首相と会談した。新華社が伝えた。
【南中国海に再び言及】
共同通信社の報道によると、3月にベルギーで起きたテロ事件を受け、日本とベルギーはテロ対策に関する二国間協議を始めることで合意し、年内に初会合を開くこととした。安倍首相は今月25、26日に開催するG7の伊勢志摩サミットで、テロ対策が重要な議題となることをミシェル首相に伝えた。安倍首相は行動計画の策定とともに「世界のテロ対策をリードする決意」も表明した。
共同通信社によると「中国の海洋活動の活発化とウクライナ情勢にかんがみて、双方は法の支配に基づき国際秩序を維持する重要性について共通認識にいたった」。
共同通信社によると、安倍首相は会談で南中国海問題に再び言及し、「懸念」を表明した。ジャパンタイムズの報道によると、イタリアとフランスの首脳と会談した際も、安倍首相は中国による南中国海の「軍事化」を「注視し、懸念している」とした。
【安倍首相訪欧の重点】
安倍首相の訪欧時の議題と発言を受けて、中国社会科学院日本研究所の呂耀東外交室長は新華社の取材に「安倍氏の訪欧は近く開催するG7サミットの準備が主な目的だ。安倍氏は通常の議題以外に潜在的な議題を『押し込んだ』。つまり、いわゆる中国による南中国海の『軍事化』であり、これが安倍氏にとって訪欧の1つの『重点』だ」と指摘。
「G7外相会議後、日本の首脳はすぐに欧州を訪問した。G7という『富裕国クラブ』のうち4カ国(仏独英伊)が欧州にある。安倍氏訪欧はいくつかの議題について暗黙の了解を得て、G7サミットで取り上げようとしてのものだ」と述べた。
サミットでは通常、経済、気候、テロ対策、国際紛争などの問題が議題となる。今年議長国を務める日本は当然、朝鮮半島問題など自らが懸念する問題を「持ち込む」考えだ。
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