こうした時代背景の下、中国がCICA上海首脳会議で打ち出したアジア安全保障観は、地域安全保障協力の骨格構築の方向性を指し示すうえで、その意義を一層強めている。アジア安全保障観はアジアの知恵に根差し、アジアの必要性に合致しており、共に構築し、共有するウィンウィンのアジア安全保障の道をアジア各国が共に歩み出す助けとなる。共通の安全保障を追求して初めて、アジア各国の利益が融合し、安危を共にするという新たな現実に追いつくことができる。総合安全保障を追求して初めて、安全保障問題の内包と外延を拡大し続ける中で有効な安全保障ガバナンスを提供することができる。協調的安全保障を追求して初めて、紛争を平和的方法で解決し、各国の相互信頼を強化し続けることができる。持続可能な安全保障を追求して初めて、安全保障問題解決の「最大の鍵」をつかんで、安全保障上の試練を有効に取り除き、長期的な安定・平和を実現することができる。
CICAはアジアで最も広範で、参加国が最多で、代表性が最も強い地域安全保障フォーラムだ。アジア地域の安全保障協力の必要性が高い今日、CICAには広大な行動の余地がある。中国は各国と共に、引き続きアジア安全保障観を実行し、CICAの発展を力強く支持し、アジア地域の安全保障協力のたゆまぬ前進を促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年4月27日