(3)原動力――核安全保障国際交流協力を展開する。各国は核安全保障という国境を跨いだ試練に協力して対応し、既存の多国間・2国間の協力メカニズムとルートの役割を十分に発揮し、国際原子力機関(IAEA)、国連及び国際刑事警察機構(ICPO)など各国際機関がそれぞれ役割を果たすよう後押しし、協調しともに進み、力を結集しなければならない。
(4)保障――総合施策で核安全リスクをなくす。各国は核原料物質の需給バランスを堅持し、現代化された低リスクの原子力エネルギー技術を普及させ、拡散防止輸出規制を強化すると同時に、国際金融とネットワークシステムの発展による新たなリスクに細心の注意を払い、危機対応策を講じ、正確に評価し、果断に処理し、迅速に局面をコントロールしなければならない。
中国は世界の核安全保障の増進を大いに支持してきただけでなく、そのために多くの具体的行動を起こしてきた。中国は「発展のための安全、安全による発展促進」という理念を終始堅持し、核の安全確保という前提の下で、原子力エネルギー事業の発展を推進し、発展の過程で核安全保障に絶えず力を入れてきた。
中国は、各国が今回の核安全サミットで共通認識を結集し、より公平で、協力的で、ウィンウィンの国際核安全保障体系の構築を推進し、世界の原子力エネルギーが引き続き健全に発展するよう導き、核分野のグローバルガバナンスのために新たな貢献を果たすことを期待する。(外交部副部長 李保東)
「北京週報日本語版」2016年3月31日