現時点で、空港の爆発で少なくとも14人が死亡、地下鉄の爆発で20人が死亡、2カ所の爆発で計200人あまりが負傷したという。
在ベルギー中国大使館が22日に発表した情報によると、連続テロの発生後、在ベルギー中国大使館は中国人死傷者に関する報告を受けておらず、現在多方面から関連状況を調査しているという。大使館はベルギーに滞在する中国人に対し、安全のため外出を控え、空港や人が密集する場所へ行くことを避け、関連当局の安全に関する警告を遵守するよう呼びかけている。
今回テロが発生したのが、空港や地下鉄といった人が密集する公共の場所だったことから、欧州の安全保障措置の薄弱さに対する懸念が強まっている。昨年パリで同時多発テロ事件が発生したことを受け、欧州の一部の国は安全検査設備を増やすことを提案したが、改造コストが高い上に、市民は便利でスムーズな通勤システムに慣れているため、多くの提案はうやむやになっていた。今回のテロ事件は公共安全、シェンゲン協定、難民といったEUにとって敏感な問題をさらに悪化させることとなった。ブリュッセルのテロ事件はまた、欧州により深く、より骨身にこたえる痛みをもたらした。それは、欧州一体化のプロセスや移民政策、社会の融合への軽視できないマイナス影響だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年3月23日