真の民主文明社会には、法律の拘束力がなければならない。社会の法制度がゆるく、公民にも自己抑制力がなく、違反しても制裁を受けないとすれば、その社会は混乱が絶えず生じ、法的拘束を受けない暴徒が出現する。もし暴動に加わった者が保釈されて帰宅し、容疑者が警察や裁判所に送られるのが自分の家の畑にでも行くかのように気軽になってしまったら、どうして香港が混乱せずにいられるだろうか。「セントラル占拠」の処理から見て、香港警察の法執行の権威は弱まっており、さらに香港の今日の暴乱に向けても禍根を残した。
香港は苦心の末にNIESの一員となり、幾代もの人々の努力によってようやく今日の繁栄を手にした。今、香港の一部の過激派は香港の法治にメスを入れているつもりだが、彼らが破壊したのはすべて香港市民が安心して暮らし楽しく働くための基盤だ。下心を持つ内外勢力が結託して香港をめちゃくちゃにするのに任せていては、香港の投資環境を悪化させ、資本が引き上げるのを加速させるばかりで、最終的に割を食って損をするのは香港の人々である。このような香港は、最終的に自らを日増しに非主流化させていくだけだ。
香港警察など五大紀律関連部門は共同声明を発表し、旺角騒乱を厳しく非難した。この声明は、発表はやや遅かったが、1つの転換点になったと言える。100回の声明も1回の厳格な法執行に及ばない。憲法は香港に執政者権限を付与している。憲法と法律という武器をしっかりと用い、香港基本法を守り、香港の安定を維持しさえすれば、人々は安らかに暮らし楽しく働ける。
香港は犯罪天国になってもいけないし、民主の「反面教材」になってもいけない。香港特区政府が断固として法を執行し、容赦なく厳罰に処することをあくまで支持する。
「北京週報日本語版」2016年2月19日